【もうすぐ出ますよ!注目の日本車】スバル「アウトバック」はレヴォーグより広くて悪路もイケる

【もうすぐ出ますよ!注目の日本車】スバル「アウトバック」はレヴォーグより広くて悪路もイケる

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「アウトバック」はスバルのラインナップで最も大きなステーションワゴンであり、実質的に同ブランドのフラッグシップといえる存在だ。

そんな重要なモデルが、ついに新型へと生まれ変わる。今回は正式発売に先立ち、一部公開されたオフィシャル写真やスペックなどから、注目の日本車である新型アウトバックの実力を予想する。

■プラットフォームやエンジンはレヴォーグと共通

今回で6代目となる新型アウトバックは、車体構造もエンジンも先代から刷新された意欲作だ。

そんな新型をひと言で表現するなら、「ひと回り大きく、ワイルドにした『レヴォーグ』」といったところ。それくらい両車は、メカニズムや装備面で共通点が多い。

まず車体の基本となるプラットフォーム。新型アウトバックには“SGP(スバルグローバルプラットフォーム)”と呼ばれるものが使われているが、その構造設計はレヴォーグのそれに近い。その上、日本市場向けでは現行レヴォーグから採用された“フルインナーフレーム構造”も採用している(海外市場向けはアウトバックの方が先行採用)。

“フルインナーフレーム構造”とは、車体を組み立てる際に骨格(フレーム)を先に溶接し、その後、アウターパネルを被せる製造方法。これにより理想的な溶接が可能となり、車体の剛性アップや軽量化を図れるのだ。

新型アウトバックに搭載されるエンジンは、スバルの最新ユニットである1.8リッターの水平対向直噴ターボ“CB18”型。最高出力177馬力、最大トルク30.6kgf-mを発生するこのエンジンや、組み合わされる“リニアトロニック”と呼ばれるトランスミッションも含め、現行レヴォーグと共通だ。

新型アウトバックのインテリアは、12.3インチのフル液晶メーターや、11.6インチという縦長のタッチパネル式センターディスプレイが目立つ。これらや高い位置にマウントされたシフトレバーも、レヴォーグと共通のレイアウトだ。そのほか、ハンドルもレヴォーグと共通だから、インテリアの雰囲気はまさに“上質なレヴォーグ”といった印象だ。

もうひとつ、新型アウトバックで注目したいのは、衝突被害軽減ブレーキを含む先進運転支援装置の充実ぶりだ。2020年に登場したレヴォーグで初採用された最新の“アイサイトX”を、新型アウトバックにも搭載。この機能は、高速道路においてGPSと連動し、カーブ付近や料金所で減速を行うほか、渋滞中に車速が50km/hを下回るとハンドルから手を放しての“ハンズオフ走行”を可能にするのが大きな特徴だ。
■レヴォーグよりも大きくて広くて悪路も強い

パワートレーンを始めとするメカニズムやインテリアの仕立てはレヴォーグと共通点の多い新型アウトバックだが、ボディサイズやルックス、室内スペースの大きさなどはかなり異なる。

まずボディサイズは、レヴォーグが全長4755mm、全幅1795mm、全高1500mmなのに対し、新型アウトバックは全長4870mm、全幅1875mm、全高1670〜1675mmとひと回り大きい。

加えて、両車のルックスは仕立てがまるで異なる。正統派のスポーツワゴンであるレヴォーグに対し、新型アウトバックは足回りのリフトアップや、ボディ下部やフェンダーに備わる無塗装の樹脂パーツによってSUVテイストが満点だ。つまり新型も、アクティブなSUVと実用性の高いステーションワゴンの美点を兼備したキャラクターを継承しているのである。

足回りのリフトアップにより、新型アウトバックはレヴォーグに対してプラス約70mmとなる213mm(プロトタイプ/スバル社内測定値)の最低地上高を確保した。最低地上高は、SUVのキャラクターを見分ける際の分水嶺ともいわれるが、一般的にSUVでも200mmを超えるモデルは少ない。例えば、悪路走破性に定評のあるスズキ「ジムニー」で205mm、日本車のクロカン4WDで頂点に立つトヨタ「ランドクルーザー」でも225mmである。新型アウトバックの213mmという数値は、ワゴンの派生車と侮れない悪路走破性を十分予感させるものだ。

さらに見逃せないのが室内スペースの違いだ。まずラゲッジスペースは、ボディサイズが大きい分、新型アウトバックの方がレヴォーグよりひと回り大きい。キャンプやスノーボードといった荷物がかさばりがちなアウトドアレジャーを楽しんでいる人たちにとって、新型アウトバックの広い荷室は魅力的に映るに違いない。

続いての違いはリアシートの居住性。実際に座ってみると、ヒザ回りのスペースは新型アウトバックの方が圧倒的に広く、レヴォーグとの違いは荷室サイズの差よりも大きい。筆者としては、この広いリアシートこそが新型アウトバックの最大の魅力だと思う。
■先行した北米仕様とはかなり異なる日本仕様

新型アウトバックは、実はアメリカでは2019年夏に発売されていたモデルだ。それだけに「日本仕様は発売が遅すぎる」という不満の声も聞こえてきそうである。

しかし、間もなく登場する日本仕様は、北米仕様に対してさまざまな変更やアップデートが加えられた進化版となっている。例えばエンジンは、北米向けは2.5リッター水平対向4気筒の自然吸気、もしくは、2.4リッターの水平対向4気筒ターボなのに対し、日本仕様はスバルの最新エンジンである1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボを搭載する。またアイサイトXも、現時点では日本仕様だけの装備となる。

さらにエクステリアも、フロントグリルやフロントバンパー下部(中央の開口部や、左右のフォグランプとその周辺)、そして、タイヤを囲むフェンダーに装着された樹脂パーツの形状が北米仕様とは異なっている。それらは北米仕様よりさらにワイルドな仕立てで、ヨーロッパ仕様やオーストラリア仕様に近いデザインだ。

そんな新型アウトバックには、ふたつのグレードが用意される。よりタフな仕立ての「X-BREAK EX(エックス・ブレイク・イー・エックス)」は、防水素材のシート生地を組み合わせ、ホイール、フロントグリル、エンブレムなどをブラック化したアクティブな雰囲気が魅力。悪路走行用の制御モード“X-MODE(エックス・モード)”は、路面状況に合わせて2モードから選択できる。

一方、上級仕様の「リミテッドEX」は、シルバーやメッキパーツをエクステリアの細部にあしらった上質な仕立てが魅力で、電動リアゲートなどの便利装備も標準搭載。またオプションで、インテリアを本革仕様へとアップグレードすることもできる。

正式発表は10月7日が予定される新型アウトバック。気になる価格はその時に明らかとなるが、レヴォーグの最上級グレードに対して5〜20万円程度のアップと予想される。

文/工藤貴宏

工藤貴宏|自動車専門誌の編集部員として活動後、フリーランスの自動車ライターとして独立。使い勝手やバイヤーズガイドを軸とする新車の紹介・解説を得意とし、『&GP』を始め、幅広いWebメディアや雑誌に寄稿している。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

 

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