ノイキャンも付いたAmazonの完全ワイヤレスイヤホン「Echo Buds」は結構アリかも

ノイキャンも付いたAmazonの完全ワイヤレスイヤホン「Echo Buds」は結構アリかも

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<イヤホンレビュー>
完全ワイヤレスイヤホンのなかでも、異色の立ち位置のデバイスがAmazonが2月に発売した完全ワイヤレスイヤホン「Echo Buds」でしょう。第2世代と呼ばれることも多いのですが、第1世代は日本では発売されなかったので日本初上陸となるAmazon Echoシリーズの完全ワイヤレスイヤホンになります(以下すべて第2世代のレポート)。

価格はUSB-C充電ケース付きで1万2980円、ワイヤレス充電対応ケース付きで1万4980円。Amazonデバイスなのでセールになると割引の対象になり、3月にはUSB-C充電ケース付きは9980円で販売されました。

「Echo Buds」は2つの側面があります。ひとつは音楽リスニング用の完全ワイヤレスイヤホンです。ノイズキャンセル対応となかなかの本格派。そしてもうひとつが、音声アシスタントAlexaに対応するスマートスピーカーのEchoシリーズの仲間ということです。

そんなAmazon「Echo Buds」を音楽リスニング用、そしてアレクサの音声アシスタント用と両面からチェックしてきます。

 

■Alexaの活用法には悩みます

まずデバイスを見ていきましょう。今回テストしたグレーシャーホワイトは若干グレーがかった色合いで、手触りもマット。ほんのりとAmazonロゴが入っています。

耳への収まりは大きめな印象で、装着時の耳からの飛び出具合もややアリ。存在感のあるタイプのデザインです。

最初から“Alxela”アプリとの連携が前提です。スマホ標準のBluetooth設定画面は使わず、ケースを開けた状態で“Alxela”アプリからデバイスを追加すると、Bluetoothのペアリング、そしてAmazonアカウントに連動という一連の流れが完了する仕組みです。

初期設定を済ませ、イヤホンの装着、ウィングチップによる装着感の調整、イヤーピースの交換、そしてイヤーピースのフィットテストの流れに進みます。パッケージを開くと書いてある説明通りなのですが…アレクサを初めて使う人には、ひと手間となりそうです。

アレクサとの連携が完了すれば、あとは他の音楽再生アプリで使うなど、一般的なBluetoothイヤホンとして利用が可能に。そして、“アレクサ”のウェイクワードで起動する音声アシスタントがレディの状態になります。

音声アシスタント対応を謳うイヤホンって、ボタンを押すとスマホ側の音声アシスタントを起動する仕組みが多いのですが、「Echo Buds」は“アレクサ”をつぶやくとボタン操作なしで起動するところがポイント。いつでもあなたの声の命令を待ってます的な安心感(?)があります。

ちなみにバッテリーは、NCとAlexaのハンズフリー機能のON/OFFで再生時間は変わります。ONで最大5時間再生、充電ケース込みで最大15時間。OFFではイヤホン単体で最大6.5時間、充電ケース込みで最大19.5時間。15分間の充電で最大2時間の音楽再生が行える急速充電にも対応します。ワイヤレス充電ケース付きモデルであればQi対応のワイヤレス充電パッドでも可能です。

 
■音楽リスニング用としても悪くない
そもそも「Echo Buds」で音声アシスタントのAlexaに使って何をしたい? というのは結構難しいテーマ。音声操作って、どう使えばいいものかと、持て余しがちなんですよね。シンプルな使い方だと、「アレクサ、音楽を流して」と呼びかけると、Amazon Musicの音楽をダイレクトに流せたりするところがポイントでしょうか。ちなみに連携する音楽サービスはAlexaアプリ側の管轄で、Apple MusicやSpotifyなども登録可能です。

「アレクサ、人気の曲を流して」というアバウト過ぎるリクエストでラジオ感覚で音楽を流してみたり、「アレクサ、エド・シーランの最新アルバムを流して」「アレクサ、○○のプレイリストを流して」みたいなリクエストも通じます。あとはAlexaに登録したスキル次第ですが、「アレクサ、radikoを流して」といきなりラジオを流せるのも便利。「アレクサ、ニュースを流して」はNHKラジオのニュースが流れます。

屋外でもアレクサを呼び出してみましたが、ブツブツ呟く怪しい人みたいで恥ずかしいと思ってしまうのが日本人的な感覚。マスク付けていると若干軽減されますが…。それに「手元にスマホがあるんだから、スマホで操作すればいいじゃん」的なツッコミもあります。でも、両手がふさがっている時にも操作できるのは便利です。

一方、家庭内では、Amazonのスマートスピーカー Echoシリーズと同様にさまざまな機器連動が働くところがポイントになります。例えば「アレクサ、EchoShowで音楽を流して」と言って洗面所に置いてある「EchoShow 8」と連動させることも可能。EchoShowにもマイクがついているので直接呼べば済みますが、洗面所の狭い空間で話かけても同時に認識するようなおバカなことはなく、「Echo Buds」側のみで応答してくれます。

それから僕がEchoシリーズで活用している使い方が「アレクサ、テレビを付けて」というテレビの電源操作の連動です。FireTV Stickなどを付けたテレビの電源ON/OFFができるし、日本の家電メーカー製のテレビではAlexa対応スキルで電源ON/OFF操作や、チャンネル変更なども可能。テレビのリモコンが見当たらない時に活用できます。他の用途はAlexaの“スキル”の活用次第ですね。

続いて音楽リスニング用としての機能もチェックしてきましょう。

ノイズキャンセル対応という所が1万円台前半のイヤホンとしてはポイントを押さえています。屋内では、ノイズキャンセルの騒音低減効果はやや弱めですが、エアコンのファン音や戸外騒音などは抑えてくれます。電車内でも効果はやや弱く、走行中のごーという轟音やガタガタなる音も聞こえてはくる程度の低減効果でした。

音質はバランス良く良好です。iPhoneと接続して宇多田ヒカルの『あなた』を聴いてみると、ナチュラル志向のサウンドながら歌声はしっかり立っていて、音空間の広がりも良好です。YOASOBI『三原色』を聴いても、歌声と共に爽やかに音楽が広がるライブ感を感じられます。BrunoMarsの『24K Magic』は、低音の空間の響かせ方が気持ちいい鳴りっぷり。1万円台前半の完全ワイヤレスイヤホンとして十分過ぎる高音質です。
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Alexaの連携機能というだけでなく全方位にバランス型という印象の「EchoBuds」。さほど強力ではないけれどノイズキャンセル対応だし、サウンドも音楽リスニング用として十分なもの。音声アシスタントのAlexa対応に価値を見出すかどうかは人それぞれですが、今後の発展性も考えると所有しておいていいデバイスになる予感がします。3月のAmazonのセールでワイヤレス充電非対応版が9980円、ワイヤレス充電ケース版が1万1480円で販売されていたので、割引価格ならポチってしまうのもアリかも。

>> Amazon.co.jp「Echo & Alexa」

 

<取材・文/折原一也>
折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長
 

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