気分は西部劇!くるまってゴロンと眠る「ベッドロール」って知ってる?

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19世紀に勃発した南北戦争後、西部開拓が始まったアメリカでは、テキサスで野生化した荒くれ牛をカウボーイが追いつつ何百マイルも離れた鉄道駅のあるカンザスまで運んだそう。いわゆる“キャトル・ドライブ”というやつで、そのものズバリの西部劇『キャトル・ドライブ』やドラマ『ローハイド』などの西部劇で描かれた過酷な旅です。

宿泊は当然、野宿。いちいちタープやテントをたてることなく、焚き火のそばでブランケットとともにキャンバス地にくるまって大地に寝転び眠りにつく姿はいかにもワイルドです。

日本ではほとんど見られないスタイルですが、キャトル・ドライブで使われるカウボーイの寝袋を「ベッドロール」といい、驚くことに、海外では荒野ばかりか雪上でもタープなしで布にくるまったまま地面に寝転がる愛好家がいるんです。

この野趣あふれる「ベッドロール」を日本向けに開発し、「カウボーイベッドロール」という製品にしたのは、両側が開く帆布トートで知られるスプーンフル。

「西部劇というかイージーライダーやスタンドバイミーの世界観。焚き火の脇で星空を見ながら寝るための道具です。カウボーイが使っていたのはもっと大きなもののようですが、オートバイという鉄の馬に載せて邪魔にならず、また、ヒモで括ってタスキに背負えるサイズにロールできて、身長170cm台の大人がくるまれるギリギリのサイズにしています」(スプーンフル代表 椎名さん)

パラフィン加工を施したキャンバス地、これが「カウボーイベッドロール」です。サイズは210×240cmでφ12×72cmに丸めて持ち運びます。ただの布なんですがなんだかワクワクしちゃいます。

広げた「カウボーイベッドロール」にブランケットを敷き、対角より少しずれた位置に身体を横たえ、足下を折って両脇をクルクル身体に巻き付けます。最後に頭上の生地を頭にかぶせて寝る準備が整うというわけです。

コットン製の軍モノ寝袋カバーを使っている軍幕ユーザーを見かけます。それとよく似ているけれど、トグルもスナップボタンもない「カウボーイベッドロール」は自力で身体に巻き付ける、よりワイルドなギアと言えるでしょう。

「パラフィン加工の肉厚キャンバス地ですから、焚き火の火の粉が飛んできても寝袋へのダメージを防ぎます。イージーライダーの舞台となるアメリカは乾燥していますが、湿気が多く地面が湿っている日本では、いくらはっ水加工を施していてもブランケットだけだと厳しいかもしれません。そこで寝袋やマットを入れ込むことも想定しています。そうそう、マットと寝袋の他、コンパクトな装備一式なら、一緒に丸めてひとまとめに持ち運ぶこともできますよ」(椎名さん)

周囲に10か所、はと目が装備されています。もちろんはと目部分は補強されているので、張り綱を通しても大丈夫。

手持ちのポールや張り綱を使い、風や日差しを遮るタープに。2枚をつないで軍幕のようにしてもよさそうです。

基本的には大地に寝そべるためのものですが、シングルウォールの化繊ワンポールテントは内側が結露でぐっしょり濡れて寝袋を濡らすこともあるわけで、普通にテント内での寝袋カバー的な使い方も。また、寝るまでは焚き火のそばに置いた荷物にポツポツ穴があかないようかぶせておくなんて使い方もできそうです。

ほかにも荷物置き場や敷物、簡易ポンチョ、汚れ物をまとめる袋代わりなどシンプルな布だけにいろいろな使い方を考えられます。

平日ならキャンプ場利用者は比較的少ないし、広大な敷地なら人の姿が見えない場所が見つかります。

バイクで乗り付けたりクルマでアプローチしたりして、そうした人のいない場所や人工物の見えない場所まで歩いていって、焚き火をしながら寝そべるなんて、ブッシュクラフトとはまた違ったワイルドなスタイル、ちょっと憧れちゃいます。

ただ、かなりマニアックな製品のため「カウボーイベッドロール」は受注生産。店舗で気軽に確認できないので、興味のある人はスプーンフルに問い合わせてみてください。

>> スプーンフル

 

<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>
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