5万円以下で買える「チューナーレス4Kテレビ」徹底比較!5機種の総合評価発表

【5万円以下で買えるチューナーレス4Kテレビ⑤】

いま話題のチューナーレステレビ。いわゆるチューナー付きテレビでなんとなくイメージする価格帯とは大きく異なる安さと、自分自身の現在の視聴状況(地上波は見ない、YouTubeとサブスク動画がメインなど)を考えると「これで十分かも」という人も多いのでは。

そこで、画質や音質といったテレビとしての基本的な性能から、ネット接続時の使い勝手、拡張性などを、オーディオ・ビジュアルライターの折原一也氏が徹底チェック。最終的な評価やいかに!?

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いざ実際に購入するとなると、「チューナーレステレビってどれも同じじゃないの?」「画質に違いはあるの?」「音質がいいのは?」と、スペックだけでは分からない部分で知りたいことがいろいろあるのでは。そんな疑問に答えるべく、これまで4回にわたってドンキ、ゲオ、イオン、エディオン、ハイセンスの5製品を徹底比較してきました。

第1回 機種紹介・基本スペック編
第2回 ネット動画・レスポンス編
第3回 画質比較・ゲーム遅延編
第4回 音質比較・サウンド機能編

最終回となる今回は、これまでの検証結果を踏まえた4+1機種の総合評価をお届けします。

 

■ ■50V型、43V型のベストバイモデルは?
今回レビューしてきたチューナーレステレビ4機種+スマートテレビ1機種をそれぞれ評価コメントしていきます。

▲今回検証したテレビ5機種。左下から反時計周りにドンキ、ゲオ(WIS)、イオン(ORION)、ハイセンス、エディオン(TCL)。左上は参考用のREGZAの65V型有機ELテレビ

 
■ 1. ドン・キホーテ「TSM-5001U4K」(店舗上限価格:3万8280円)

チューナーレステレビのブーム火付け役でもあるドン・キホーテの50V型モデル「TSM-5001U4K」。今回紹介した各機種のなかでも最もメジャーな存在です。50V型モデルで店舗上限価格が税込み3万8280円で最安値ということもあり価格評価は5点です。

価格:5 画質:3.5 音質:3.5 拡張性:4 機能性:4.5 レスポンス:3.5
総合点:24点

実機を試した感想としては、価格の安さもありYouTubeなどネット動画視聴向けの画質としては必要十分。高コスパで納得感のある出来です。ただ、音質と操作レスポンスの引っかかりは、使っていて気になるポイントでした。チューナーレステレビの定番モデルではありますが、レスポンスはスマホ連携でカバー、音質はスピーカーを外付けなど、ひと工夫して使いこなしたいところです。

 
■ 2. ゲオ WIS「AX-MSK50」(3万8280円)

ドンキと並ぶチューナーレステレビのメジャーブランド、ゲオ。「AX-MSK50」は50V型モデルで税込み3万8280円。50Vというサイズでドンキと並んで4万円を切る価格は、もちろん5点でトップタイです。

価格:5 画質:4 音質:3 拡張性:4 機能性:4.5 レスポンス:4
総合点:24.5点

どうしても同価格のドンキと並べて比較してしまう本機ですが、機能面では操作が安定していてレスポンスはやや優位。ただ細かなところですが本機のみWi-Fiが2.4GHz専用という点に注意。また、内蔵スピーカーの音質が厳しいので、第4回の記事でも紹介した外付けスピーカーの使用推奨です。弱点もカバー方法もハッキリしているので、コスパ重視では選びやすい機種でしょう。

 
■ 3. イオン ORION「AEUD-50D」(4万3780円)

イオンが発売中の“ORION チューナーレススマートテレビ”「AEUD-50D」。昨年&GPで検証したオリオン「SAUD501」と中身は同じ50V型モデルです。

価格:4.5 画質:4.5 音質:4 拡張性:5 機能性 4.5 レスポンス:5
総合点:27.5点

評価のポイントは、全方位でソツなく作り込まれた完成度。画質はトップではないけれど明るさも色バランスも良く、音質も良くはないけどチューナーレステレビとしては許容範囲。拡張性はHDMI端子が最多の4系統、eARCも対応でサウンドバー接続時にはDolby Atmos対応とトップ。50V型で4万3780円という価格は、ドンキやゲオより約5000円高いのですが、差額にも納得できるはずです。

 
■ 4. エディオン TCL「43P63E」(4万9800円)

大手家電量販店のエディオンがTCLと共同開発したモデルが“Google TV搭載4Kチューナーレステレビ”。5万円以下という条件で選出した43V型「43P63E」は、今回紹介する機種で最も高価になります。

価格:3 画質:5 音質:5 拡張性:4.5 機能性:5 レスポンス:5
総合点:27.5点

中国の世界的テレビメーカーTCLが作っているだけあって性能面は別格。明るく表現力も作り込まれた画質は5点、単独でDolby Atmos対応で臨場感ある音質も5点、Google TV搭載で機能性も唯一の5点、レスポンスも最高の5点と最高点を連発。ただ、50V型ではなく43V型で直販価格税込み4万9800円はチューナーレステレビとして安くはありません。43V型で完成度の高い機種を探している人、ネット機能などを徹底的に使い込みたい人にはイチオシです。

 
■ 5. ハイセンス「43A6H」(実勢価格:4万7300円)

チューナーレステレビと同価格帯で購入できる4Kチューナー搭載のスマートテレビ、ハイセンス「43A6H」。家電量販店などで購入できる大手メー…

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