従来型オーナーは泣くかも!?マツダ「CX-5」“4度目の改良”も内容充実です

従来型オーナーは泣くかも!?マツダ「CX-5」“4度目の改良”も内容充実です

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2019年末、マツダのミドルサイズSUV「CX-5」がマイナーチェンジ。現行モデルになってから実に4度目となる商品改良を実施した。

「走りに関する部分は一切変わっていない」とアナウンスされているが、新しいボディカラーの設定や快適装備の充実により、ますます魅力に磨きを掛けてきた。今回は自らもCX-5オーナーである筆者が、最新仕様の見逃せないポイントについて解説する。

■4度目の改良におけるポイントは“選択肢の拡大”

日本車メーカーが手掛けるSUVの中で、今、最も美しいクルマといえば、何をおいてもCX-5だと思う。引き算の美学から生まれた余計な装飾を排除したエクステリアは、欧州プレミアムブランドのSUVと比べてもヒケを取らない、洗練された雰囲気。息をのむほどの美しさ、とさえ表現したくなるほどだ。

もちろん、筆者はCX-5オーナーだから、贔屓目に見て…というのも少しはあるかもしれない。けれど、それを抜きにしても、自らデザインに惚れて選んだCX-5は、やはり美しいSUVなのである。

そんなCX-5が、先頃、現行世代で4度目となる商品改良を実施した。現行モデルが登場したのは2016年末のことだから、この3年半の間に年1度以上のハイペースで改良を行っていることになる。その背景にあるのは「最新技術をできるだけ早くフィードバックし、より良い商品をユーザーに届けたい」という、マツダの真摯な姿勢にほかならない。

正直いって、オーナーとしては改良のたびに自分の愛車が古くなってしまうことに落ち込むこともあるが、それはハイペースで進化を続けるスマホやPCと同じようなもの、と考えれば納得できないこともない。せめてもの救いは、エクテリアデザインがマニアにしか分からないほど細かい変更しか受けておらず、改良前のモデルでも最新型と見分けがつかない、ということだろう。

CX-5の開発責任者である松岡英樹さんの言葉を借りれば、「今回の改良におけるポイントをひと言でいうならば、選択肢の拡大」だという。中でも大きなトピックは、新しいボディカラーと、新しいインテリアコーディネートの設定だ。

新しく加わったボディカラーは、ポリメタルグレーメタリック。2019年に登場した「マツダ3」から設定がスタートした色であり、お馴染みとなったソウルレッドクリスタルメタリックやマシーングレープレミアムメタリックに続く“マツダらしい色”の第3弾だ。ポリメタルグレーは、樹脂っぽい質感なのにメタルっぽいという、相反する不思議な色合いが特徴。光の当たり方で雰囲気が大きく変わるのが面白く、そして、好き嫌いが分かれる色だと思う。「人とはひと味違うCX-5が欲しい」という人には、ぜひおすすめしたい。

もうひとつの“選択肢追加”は、「シルクベージュセレクション」という特別仕様車の設定。2.5リッターターボ搭載車以外の、2リッターガソリン+FF車、2.5リッターガソリン+4WD車、2.2リッターターボディーゼル+FF/4WD車に設定される。こちらの詳細は、追って『&GP』にてレポートする予定だ。
■マツダコネクトの画面拡大はうらやましい進化

もちろん今回の一部改良では、選択肢の拡大だけでなく、各種メカの進化や快適装備類のアップデートなども図られている。その一例が、4WD仕様への“オフロードトラクションアシスト”の搭載や、ステアリングシフトスイッチ(パドルシフト)の標準採用、そして、コネクティビティシステム“マツダコネクト”のモニター大型化だ。

オフロードトラクションアシストは、悪路走行時にトラクション性能を高めてくれる電子制御の走行モード。雪道でスタックした際の脱出時など、降雪地域に住む人やウインタースポーツを楽しむ人にとっては、大きなメリットをもたらしてくれる。

ハンドルから手を離さず、任意にシフトアップ/ダウンが行えるステアリングシフトスイッチは、これまでディーラーオプション設定だったものが標準装備となった。シフトレバーを前後に動かすことでマニュアル変速できるため、同スイッチなくても大きな問題はないが、エンジンブレーキを活用したい時など、やはりあれば便利な機能だ。

ここまでは、従来型オーナーとしてもさほど痛い話ではないが、マツダコネクトのモニター画面が7インチから8インチへと拡大されたことは、話が別だ。イマドキ、7インチではちょっと物足りなく感じることもあるため、この改良は正直いってうらやましい限りだ。

このほか、最新モデルはルーフ周辺の改良で吸音性が向上し、快適性がアップ。今回は試せなかったものの、「雨粒が天井をたたく雨の日などは、従来モデルとの違いがよく分かる」(松岡さん)という。

ちなみに、外観上における“最新モデルの証”は、ボディカラーを除くと最小限。リアゲートに備わる「CX-5」、「SKYACTIV」、そして「AWD」 エンブレムに、新しいフォントが使われるようになったくらいだ。

このことからも明らかなように、今回の商品改良はあくまで、“見た目より中身重視”なのである。
■乗り心地重視派ならチェックしたい17インチ仕様

そんな最新仕様のCX-5で、早速、東京・横浜の都市部をドライブしてみた。試乗車は、ディーラーオプションとして新たに用意された「タフスポーツスタイル」のアクセサリーパッケージを装着したもの。これまでのCX-5とは異なり、アクティブなイメージが印象的だ。

タフスポーツスタイルは、「フロントアンダーガーニッシュ」、「リアアンダーガーニッシュ」、「ルーフレール」というエクステリアパーツを中心としたパッケージオプションで、いずれもさりげなくクロームをあしらうことで、上質さを失うことなく、アクティブなイメージを作り上げている。

このほかタフスポーツスタイルには、汚れに強いゴム製のフロアマット「オールウェザーマット」や、水や汚れに強い荷室用マット「ラゲッジトレイ(ハードタイプ)」もセットされる。にもかかわらず、パッケージ価格は12万5500円(単品で買いそろえるよりも2万8500円安い)とリーズナブルなのがありがたい。

ちなみに、試乗車には装着されていなかったが、今回の改良ではディーラーオプションとして、トレーラーを引っ張るためのヒッチなども新設定されている。

そんな、タフスポーツスタイル仕様をドライブしてみて驚いたのは、乗り心地が良かったこと。その理由は、タイヤ&ホイールにあった。今回の試乗車は、標準装備の19インチ仕様ではなく、オプション設定となる17インチ仕様のタイヤ&ホイールを履いていたのだ。

これは、乗り心地重視派や、冬期、スタッドレスタイヤに履き替える人などには、なかなかいいチョイスといえるだろう。とはいえ、見た目は絶対に19インチ仕様の方がカッコいい。なんといっても、美しいスタイリングが自慢のCX-5だけに、この点はちょっと悩ましいところだ。

<SPECIFICATIONS>
☆XD プロアクティブ タフスポーツスタイル
アクセサリーパッケージ装着車(AWD/AT)
ボディサイズ:L4545×W1840×H1690mm
車両重量:1670kg(17インチ仕様)
駆動方式:4WD
エンジン:2188cc 直列4気筒 DOHC ディーゼル ターボ
トランスミッション:6速AT
最高出力:190馬力/4500回転
最大トルク:45.9kgf-m/2000回転
価格:353万円(含む:タフスポーツスタイル)

(文/工藤貴宏 写真/&GP編集部)

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