釣りを快適にする!「PEライン」もスパッとカットできるハサミ5選

釣りを快適にする!「PEライン」もスパッとカットできるハサミ5選

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ラインを結んだり、仕掛けをつくったりするときに使うハサミは、釣り具の中でも必須の道具です。しかし、いざというときに錆びていて切れなかったり、切れるんだけど気持ちよく切れなかったり、使い勝手がよくなかったり…。そんなハサミの悩みは尽きませんが、そもそもいいハサミに出会っていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

直接魚とやりとりをするロッドやリール、ルアーに比べれば、ハサミは確かに脇役。しかし、釣りの時間をより快適にし、準備の時間をよりスムーズにすることで、結果的に「釣果」と「心地よさ」へと結びつきます。

特に、“動”の釣りでもあるルアー釣りでは、頑丈な「PEライン」を使います。そこで、これまで20年以上、ルアー釣りをしてきた筆者が使ってきた数多くのハサミの中から、PEラインをスッパリ切れるベストな釣り用ハサミを5本セレクトしました!

■PEが切れればすべてのラインがスパスパ切れる!

釣りに使うハサミで重視するのは、切れ味とサイズ、そして耐久性、錆びにくさです。特に、ルアー釣りなどで主に使うのは「PEライン」。ポリエチレン製の細く硬い繊維を編み込んで編んで作られたPEは、細くても強度があり、小さなアタリも伝えるように感度に優れていて、かつしなやかです。柔らかい分、張りがなく、ハサミの刃の間を滑って逃げていくので、普通のハサミではとても切断しにくいのです。

このふにゃふにゃのPEラインを切るためのハサミの特徴のひとつは、細かいセレーション(波刃)が付いていること。PEを刃の上でつかまえて、動かさないようにして切り落とすのです。

またPEを切るだけでなく、釣りの現場で使いやすい、釣り用ハサミとしての特性も必要です。ひとつは形。特に細かい仕掛けを扱うのに、「コンパクトなサイズである」ことと「先端形状が細身である」ことが重要です。

合わせて、やはり「錆びにくい」こと。表面だけの錆はぬぐえば消えますが、金属の内側まで食い込む錆は、切れ味を極端に鈍らせます。素材は、やはり錆びに強いステンレスがメインになります。
■これまで実使用したハサミから5本をセレクト!

今回は、これまで実際に使用してきた20本あまりのハサミの中から、2020年現在、釣具屋で購入できるハサミであることを条件に、5本をセレクトしました。
セレクトのポイントは下の3つです。

・PEをストレスなくカットできる
・使いやすいサイズ感と先端形状
・さびにくい素材であること

0.6号の細いPEと6号の太目PEで実験しながら、あらためて切れ味や切れ方を確かめました。
▼ダイワ「PEちょっきん」

形状は細すぎないセミ先鋭刃で、片刃の全面にセレーション(波刃)がついています。切れ味は、太いPEはもちろん、ふにゃりと逃げていく細いPEも簡単にスパッと切れます。

また、刃渡りが小さく収納しやすいので、タックルボックスの大小を問わず、フィールドを選ばず持っていける「万能型」のハサミで重宝しています。

素材は錆びにくい超高硬度ステンレス鋼でできています。このハサミは船や堤防などでガシガシ使うので、たまに洗い忘れて放っておくと、うっすら錆が浮くことがありますが、表面のみの錆なので布で拭って、カシメ(刃の合わせ部分)に少量の油を入れれば、切れ味変わらず使い続けられます。以下で紹介するステンレス鋼のハサミには、この特性が共通しています。1000円前後というコスパの良さにも注目ですね。
▼シマノ「仕掛けハサミ」

今回紹介する中でもっとも細身の刀身で、先端は極細形状です。PEカット用のセレーションは片刃の根元についています。PE切断の際は、合わせの奥まで入れ込んでカットします。もちろん切れ味は太いPE、細いPEともに簡単にスパスパ。

またナイロン糸は、セレーションのないストレート刃部分を使います。タナゴなどの極小仕掛けを扱ったり、PEとリーダー(先糸)を結ぶ際の細かな切り口調整など、繊細な作業は抜群にやりやすいです。

グリップ部分が作りこまれていて、握りはソフトなグリップで違和感なく使えます。
ステンレス製なので深い錆びも出ず、切れ味もキープします。
▼ヤマワ産業「PEカッター120」

アユ釣り関連の道具を多く手がけるヤマワ産業のハサミです。両方の刃の合わせ側に細かいセレーションがついており、PEもしっかりホールドしてスパッと切断。合わせ具合がタイトめでありながら、ヌルっと滑らかに動きます。

かつ、刃が合わさるときに「心地よい程度」の抵抗感を感じつつ、アジングなどで使う0.3号の極細PEラインもスッと切っていきます。

先端のみ細めで、ノットの端糸処理など、細かい作業もお手の物。コンパクトで使いやすいので、これも万能型として海川の釣りに使っているほか、使っていて気持ちがよく、家でたくさんの仕掛けを作る作業などでも使っています。また指をかける穴も斜面を付けて持ちやすくしているなど、使いやすさに配慮しています。

ベース素材は不明ですが、刃の表面はフッ素コートで、日本製。それでいて、1200円前後で購入できるコスパの良さも強みです。
▼スミス(SMITH LTD) 「ハサミ フィッシングシザース M」

セレーションはないのですが、合わせ具合がタイトで細いPEも切りやすく、細身の刀身と極細の先端に大きな持ち手で、扱いやすさ抜群のハサミです。切れる秘密は素材。“420ステンレス”を使い、無酸化焼き入れを施して硬度を上げ、刃の切断性能をアップさせているのだそうです。

このハサミ、Sサイズ(全長105mm、刃30mm)と、Mサイズ(全長125mm、刃35mm)の2種類があるのですが、両方持った結果、グリップ感が好みだったMサイズを使用しています。

持ち手が大きくて、一方の穴に指を2本入れて持つことができます。たとえばフライやテンカラの毛鉤を巻いたりするような、細かい作業で手元が安定するので、とても作業がしやすいのです。

そんなわけで現場に持ち出す機会は少なめで、現場よりも、やはり自宅で細かい作業を行うときに使うことが多いハサミです。これもヤマワ産業のハサミに続き、こちらも1200円前後とコスパの高いハサミです。
▼ベルモント「ラインカッターSV MC054」

PEをカットすることに特化すると、セレーション付きのハサミが選択候補。しかし、現場ではそのスタイルによって便利さが変わります。たとえば、ポケットがたくさんついたフローティングベストを身に纏い、身ひとつで釣るようなスタイルではハサミよりも小さい、爪切り型の「ラインカッター」が手放せません。

主に磯釣りや、水の中に立ち込んで釣るウェーディングスタイルなどでは、コンパクトでベストなどに繋いでおけるラインカッターがとても便利です。ただし、このラインカッターは形状的に、PEラインを一発でカットしにくいのも事実。切れ味のいいラインカッターで、PEラインを挟んで横にスライドさせ、包丁の容量で「切り落とす」ことです。

オススメは金属加工の聖地・燕三条で釣具やアウトドア商品を手がけるベルモント社のラインカッターです。2cm×5cmのコンパクトさで、高硬度のステンレス製で刃先が鋭利で切れ味が抜群なのに、700円台というコスパの良さ。ミニマルな釣りスタイルの方はぜひお試しください!
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いかがでしたでしょうか? 切れないハサミは、釣りの楽しさを半減してしまいます。ここにあげたものも含めて、ぜひスパスパ切れるハサミを探しあてて、釣りの時間を心地よいものにしてください!

<取材・文/ナオ・サクライ>

ナオ・サクライ|子供のころ、九州で渓流から海まで、さまざまな釣りを経験したのち上京。学生時代から東京湾奥のシーバス釣りにハマったのを皮切りに、ありとあらゆる海のルアー釣りへとのめり込み、離島のショアGTや怪魚釣りなど、エクストリームな釣りを経験。現在のメインの釣りモノは、タイラバで釣るマダイ。

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