「CIAはノアの方舟を衛星を使って全力調査していた」内部文書でガチ発覚! スパイ偵察機でも探査…発見と場所は!?

「CIAはノアの方舟を衛星を使って全力調査していた」内部文書でガチ発覚! スパイ偵察機でも探査…発見と場所は!?

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 CIAの内部文章から読み解く、ノアの方舟調査の実態! その当時の最新技術を駆使した調査では、方舟の痕跡は発見されていたのか?

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■CIAが食いついた“伝説”

 遠い昔、神の啓示を受けたノアという名の男が、巨大な船を作って洪水に備えた。ありとあらゆる動物のつがいを詰め込んだ船は、ついに訪れた150日間に及ぶ大洪水を乗り切り、アララト山の頂へと漂着した。

 ノアが山の頂から鳩を放つと、鳩はオリーブの葉を咥えて船へと戻ってきた――。

 旧約聖書は、私たち人類の祖先が、このようにして滅亡の危機を脱したと伝えている。楽園を追放されたアダムとイブ、紅海を割った大預言者モーゼの逸話と並ぶほど有名な、ノアの方舟の伝説である。

 このたび海外メディアが報じたところによれば、アメリカ中央情報局(CIA)は、1960年〜71年にかけて、このノアの方舟の痕跡を追い求めていたという。さかのぼれば、古代メソポタミアにも通じるホコリをかぶったこの伝説について、なぜCIAは興味を示したのだろうか?

■衛星とスパイ偵察機による検証

 方舟にまつわる調査が行われた事実は、直近の情報公開によって明るみに出た、CIAの内部文書により判明したものである。

 文書には国連大使を務めたジョン・ダンフォース上院議員や、共和党右派の大物として知られるバリー・ゴールドウォーター上院議員をはじめとする、数名の議員らとのやりとりが記録されている。

 具体的な方法としては、当時からすでに高水準な情報分析が可能であった衛星画像のほか、ロッキード社の誇るU-2スパイ偵察機によって撮影された空中写真を用いて地表の様子が観察されたようだ。

 しかし、目的地には深く雲がかかっていたため、衛星から送信された画像のほとんどは役に立たなかったらしい。

 当局が画像の解析に着手した地域――聖書に登場するアララト山は、トルコの東部に位置する標高5000メートル級の火山である。地質学者や歴史家たちによれば、聖書にある大洪水は、地質時代の区分や化石の記録、あるいは現代における世界史の理解からかけ離れている。

 ところがキリスト教神学者たちは、全長140メートル、幅23メートル、高さ10メートルの方舟の姿を追い求め続けてやまない。

 現実的なものの見方をするならば、方舟は神話の世界の登場物として片付けておくほうがふさわしい存在である。だが、どの程度の時間と労力を費やしたかは別として、世界最大の諜報機関が雲をつかむような調査に踏み切ったことは紛れもない事実なのだ。

■息を吹き返す伝説たち

 もっとも、CIAの着眼が必ずしも極端なものであったとは言いがたい。過去には空想の産物としてみなされていた伝承・伝説の一部が、発掘者の執念によってこの世に息を吹き返した例もある。

 イタリアの独裁者ムッソリーニは、湖の水を抜き取るという一大事業を断行し、ネミ湖の底からローマ皇帝カリギュラが建造した巨大船を引き上げている。

 またギリシアの英雄叙事詩『イーリアス』に感銘を受けた考古学者シュリーマンは私財を投げうち、プリアモスの手勢とアキレウスが剣を交えたトロイアの跡地を探し当てた。さらに、ファラオの呪いによって落命したとも伝わるカーナボン卿は、盗掘に荒し尽くされたと考えられていた王家の谷の一角より、ツタンカーメン王の遺体と副葬品の数々を発見している。

 このように考古学の躍進には、冒険家的な発想が寄与しているケースが少なからず見られる。さりながら、CIAによる調査は実を結ぶことなく、結局のところ徒労に終わってしまった。

 CIAの部局である国立写真解析センター(NPIC)のアナリストは、ワシントンD.C.で催された方舟の梁を発見したと主張するフランスの探検家、フェルナンド・ナバラ(Fernand Navarra)の展示にまで足を運んだ揚げ句「調査に役立つ発見なし」との記載を残している。

 加えてCIAの文章には、アララト山の方舟の証拠が見つからなかった点が、折に触れ記されていた。

■腰の重さを増すCIA「方舟の証拠は皆無」

 ひとしきり調査を終えた後、各方面の議員から度重なって繰り返される追加の調査要求に対して、当局者は否定的な見解を具体的に示すようになった。1994年2月7日付、送信者と受信者の双方が秘匿された文章にはこのようにある。

「機密情報のため、画像の開示要求は一貫して拒否されます。これまでの文書が示すとおり、我々はノアの方舟に関する決定的な証拠を得ておりません。また我々は目下、アララト山地及びノアの方舟については、記録の見直しや追加の探査に係る努力を行いません」

 結論としては、CIAは組織として熱をあげて調査に臨んだというよりも、議員たちからの突き上げにより、渋々調査に従事せざるを得なかったというのが真相らしい。前述のゴールドウォーター上院議員も、アララト山に残る方舟の痕跡について数回要求を送りつけ「当該地域の写真を慎重に見直したが、証拠は見つからず」との回答を得ている。

 月面着陸後、牧師に転じてノアの方舟探索に人生を費やした元宇宙飛行士のジェームズ・アーウィン氏も、CIAに同様の要求を試み、類似の回答を得た一人であるという。

 CIAの職員たちは当時の議員たちが考えていたよりも、はるかに多忙であったに違いない。仮にノアの方舟が実在していたとしても、最先端の技術を駆使する組織であれ、片手間の調査で大発見にたどり着くことはできなかったはずだ。

 一般人も手軽に衛星画像にアクセスできるようになった昨今。ノアの方舟はアララト山の頂に船体を休め、熱意に燃える個人の目に留まる瞬間を待っているのかもしれない。
(文=Forest)

イメージ画像:「Wikipedia」より