うつ病治療に超革命的“ケタミン特効薬”が登場! 鼻からシュッとするだけで… すぐ効く、よく効く、長く効く!=米

うつ病治療に超革命的“ケタミン特効薬”が登場! 鼻からシュッとするだけで… すぐ効く、よく効く、長く効く!=米

うつ病治療に超革命的“ケタミン特効薬”が登場! 鼻からシュッとするだけで… すぐ効く、よく効く、長く効く!=米の画像

 古くはメランコリアと呼ばれ、近年、日本を含む世界中で問題視されているうつ病だが、ここにきて新たな治療薬が発表され、注目されている。2月12日付の「Gizmodo」、そして3月5日付の「CNBC」の記事などを参考にその現状をお伝えしたい。

■世界規模で見るうつ病の現状とは?

 2月上旬にアメリカ食品医薬品局(FDA)に招集された専門家による審査委員会が「ジョンソン&ジョンソン」社によって開発された点鼻薬をFDAが承認するべきかどうかについて議論を交わしていたのだが、このほどうつ病の治療薬として正式に認可されたことは、報道でご存じの方もいるだろう。

 2017年に世界保健機関(WHO)は、世界のうつ病患者数が3憶2000万人を上回り、日本では約506万人がうつの何らかの症状に苦しんでいると公表した。

 いくつかある治療法の1つである薬物療法では、抗うつ薬やその他の薬を医師の指導の下に使用するが、これまで一般的に処方されている抗うつ薬は治療効果が見えるまでに数週間かかるといわれているため独断で治療を中断し、吐き気や不眠など症状が悪化する例も多く見られた。

 そこで注目されたのがケタミンだ。麻酔薬としてアメリカで開発されたケタミンは、精神の安定や睡眠と深い関わりのあるセロトニン神経系に作用する。「スペシャルK」という名のパーティードラッグとしても知られており、薬物依存性、幻覚作用や嘔吐を誘発するなどの副作用があることから、日本では2007年より麻薬取締法で規制されている。

 しかし、重度のうつ状態や強い自殺願望などの症状に対して、低用量で即効性と持続性のある効果が認められていることもまた事実なのだ。

■新薬はうつ病患者を救えるのか?

 今回うつ病治療を大きく変えるであろう薬の名はスプラバ―ト(Spravato)だ。前述のケタミンと科学的に似た微改変型のエスケタミンを用いて副作用を少なく、ケタミン同様の抗うつ効果を保つことが期待される。アメリカ国内の医療機関では医師の処方によってのみ入手できるが、入手できる患者の条件は、これまでに2種類以上の異なる作用機序(メカニズム)の抗うつ薬による治療を受けても改善が見られなかった成人の場合に限られる。

 治療法は週に2回、医療機関で医師の指導の下、経口抗うつ薬とともに摂取する。その後は患者の状態により通院回数を減らしていくが、薬剤の乱用や悪用を防ぐため服用は必ず医師の監督の下で行い、処方2時間はその場にとどまり様子を管理するようFDAは提案している。

 麻酔薬からスタートし、違法薬物として規制を受けるなど複雑な歴史を持つケタミンだが、うつ病治療には高い評価を受けており、今回認可されたスプラバ―トが多くのうつ病患者を救うだろうと期待も大きいようだ。現段階での価格設定は1ボトルにつき日本円で約52万円から約75万円と非常に高価だが、医療費が高いアメリカで長期間にわたってクリニックに通い、処方薬を使用し続けることを考えればひょっとすると安上がりになるのかもしれない。

 治療薬としてその効果が認められ、価格が安定すればいつか日本でも扱われる日が来るのだろうか。まずはアメリカでこれからどのように普及していくのか、しっかり見守りたい。