絶対ヤレる… かもしれない都内の超穴場デートスポットを暴露! 入場料たった100円で触れるディープな世界に村田らむも悶絶!

絶対ヤレる… かもしれない都内の超穴場デートスポットを暴露! 入場料たった100円で触れるディープな世界に村田らむも悶絶!

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【絶対ヤレる……かもしれないデートスポット・博物館編】

●たばこと塩の博物館

 ここのところ、年々たばこに対する締め付けが厳しくなっている。

 2020年4月1日(一部では2019年9月1日)から『東京都受動喫煙防止条例』が施行される。大学内の敷地内完全禁煙、会社の屋内原則禁煙など、ますます厳しい対応がとられるようになっていく。

 小池百合子が設立した『都民ファーストの会』では『受動喫煙のない東京へ 2020年タバコのない五輪へ 実現』とゴチック体でデカデカと書かれたポスターをそこらじゅうにペタペタ貼っている。

 僕は9年ほど前にタバコをやめたので、もはや「タバコを吸いたい!!」とも思わないし、また逆に
「タバコ吸ってるヤツラ煙い!!」とも思わないのだが、「めんどくせえヤツラがめんどくせえこと言ってんなあ」という感覚はある。

 ちなみに世界で最初に『反たばこ運動』をしたのは、ナチスドイツだそうである。バス内や公共の場での禁煙、たばこの値上げ、たばこの宣伝の禁止……など、とても時代を先取りした禁煙運動をしていた。

 小池のバアさんも、どうせだったら会の名前を『都民ファシズムの会』にすればよかったのにと思う。

 そんな時流とは、真逆の博物館がある。『たばこと塩の博物館』だ。日本専売公社が社のタバコ製造販売70周年を記念して創設し、現在は後継の日本たばこ産業が運営する博物館だ。

【その他の画像はコチラ→https://tocana.jp/2019/06/post_97957_entry.html】

 場所は東京都墨田区にある。2013年までは渋谷区の渋谷公園通りにあった。すごい一等地に建っていたので、ちょっと田舎に引っ越したような気がしていたが、新しい場所はスカイツリーから目と鼻の距離だった。

 もともとは倉庫だった建物を改装してオープンしたそうだ。

 倉庫だったとは思えないほどキレイな建物で、1階のエントランスもとても広い。受付にはキレイな姉ちゃんが3人も座っている。近寄ると、「入場料100円になります」と笑顔で言われた。

 100円は安い!! 東京ディズニーランドの74分の1である。財布へのダメージが少ないのはありがたい。さすが日本たばこ産業、金持ってんなあ。

 館内はクーラー効いてるし、トイレはキレイだし、座り心地が良いソファがいくつもあるので、ただ座ってしゃべっている人たちも多かった。都民の憩いの場になっているのかもしれない。

 ちなみにさすが『たばこと塩の博物館』だけあって、館内には3カ所のキレイな喫煙所が用意されていた。さすが専売特許で稼いできた会社だけあって、ニコチン中毒のクズたちにも優しいのだ。

 そして肝心なのは、展示物である。こういう企業系の博物館ってたいてい面白くないじゃん? って思うかもしれないが、なかなかよくできていた。

 ただ面白いだけではなく、トカナチックな話も結構出てくるのでお楽しみに。

 5階建てのビルで、1Fがエントランスとミュージアムショップ、2Fが常設展示室『塩の世界』と特別展用の展示室、3Fが常設展示室『たばこの歴史と文化』、コレクション・ギャラリー、視聴覚ホール、4Fが図書閲覧室、5Fが多目的スペース、になっている。

 まずは2Fの『塩の世界』に入った。

 渋谷にあった時と比べ、かなり洗練された展示になっている。

 まず入って一番目立つところには、ポーランドの『聖キンガ礼拝堂』の岩塩彫刻が再現してある。これは13世紀の伝説が元になっている。

 ハンガリーの王女キンガ姫はポーランド王との結婚が気乗りしなかったので、ハンガリーの国内の岩塩坑に婚約指輪を捨ててからポーランドに嫁いでいった(嫌な女だこと)。

 そして10年後、ポーランドの首都クラクフ郊外のヴィエリチカ村で、捨てたはずの婚約指輪が見つかった。

 理由があると考えたギンガ王妃は、ヴィエリチカの地中を掘るプロジェクトをスタートさせた。すると、地下にとても大きい岩塩床が見つかった……という伝説である。ほらちょっとトカナっぽいエピソードである。

 ちなみに、婚約指輪を捨てられた当時のポーランド最高権威者ボレスワフ5世は純潔公と呼ばれている。

 ギンガ姫は信仰に篤く、純潔を守りたいという一心で、結婚した後も性行為をすることはなかった。ボレスワフ5世も同じく信仰に篤かったので、嫁以外の人と性交することなど考えもしなかったそうだ。つまりは童貞チェリーボーイ公なのである。純潔とかって、馬鹿にされてんぞボレさん。

 ボレスワフ5世は何度も「しよう」と持ちかけたのだが、キンガ姫は頑として言うことを聞かなかったそうだ。

 岩塩床を発見しただけあって、夫の性欲には塩対応だったというオチなんである。お後がよろしいようで。

 ちなみにキンガ姫の像の横にはポーランドの巨大な岩塩(1.4トン)も展示してあった。

 日本では残念ながら岩塩は採取できないので、昔から海水から水分を蒸発させて作る。その様子を塩田のジオラマや、現代の工場のジオラマなどで立体的に見ることができる。燃料を減らす『採かん』という技術など、意外と知らないことが多く面白かった。

 大きなモニターを使って、塩を紹介するコーナーもあった。 

 廊下にはTVモニターがあり、塩の豆知識を知ることができたり、塩のクイズで遊ぶことができた。

 そして3階に進んだ。いよいよ『たばこの歴史と文化』のコーナーである。入り口には、マヤ文明のレリーフがドーンと展示してあった。

 マヤ文明!! トカナ的!! と盛り上がる。

 レリーフには、葉巻をふかすいかめしい顔をした老人が彫刻してあった。たばこを吸う神は、常に大きな目の老人で表現されるのだという。

 古代のアメリカ大陸のたばこ文化が紹介してあった。古代には、たばこは儀式やお祈りの際に利用されることが多かったそうだ。

 進むと世界の喫煙具の展示コーナーになる。パイプや水パイプなどが並んでいるのだが、フランスやノルウェーなどヨーロッパで作られたパイプのできがやばかった。

 特に、女性の頭をリアルに彫った作品はヤバイ。陶器で作られた女性の顔は今にも話出しそうなくらいのできだ。耳をすませると

「オネガイコロシテ……」

 と聞こえてきたような気がした。

 ナイチンゲール頭部、ターバンを巻いたおばさん、ヒゲモジャの老人、犬、猫など様々な形のパイプがあった。現在のフィギュア文化にも通ずるようなかなりフェティッシュな作品が多くワクワクした。

 この作品群を見るだけで十分元はとれると思う。

 世界のたばこのパッケージデザインを見られるコーナー、19世紀からの日本のタバコのパッケージデザインを見られるコーナーに続く。個人的には戦時中に作られたたばこのデザインに興味がわいた。

 映画『八甲田山』や『ガールズ&パンツァー 劇場版』の挿入歌としてかかる『雪の進軍』の一節に

『儘(まま)よ大膽(だいたん)一服やれば 頼たのみ少すくなや 煙草たばこが二本』

 という歌詞が出てくる。戦争中の少ない楽しみの一つのたばこ。軍人さんがたばこを吸うシーンは実にうまそうである。戦争とたばこはよく似合うのだ。

『タバコの空箱で飛行機献納』
『ヤミタバコ消して文化の灯をともせ』

 などすごく時代を感じるポスターや、朝鮮半島や満州で製造されたたばこなど、レアなモノがたくさん展示してある。

 僕が足を運んだ時、たまたま特別展『マッチ』展が開催されていた。

 日本、世界のマッチが大量に展示してあった。歴史や製造工程もわかりやすく解説してある良い展示会だった。

『マッチ』展でも一番興味がわいたのは、戦時中の日本のマッチだった。

『帝国一』『東郷艦隊』『大勲位』『帝国萬歳』など、戦時中ならではのデザインが並んでいる。

 それとは別に『防諜シリーズ』も並んでいて、これがまたかっこいい。

『スパイに警戒せよ』『職場は戦場 洩らすな秘密』などスパイを警戒するデザインが並んでいた。当時のヒリヒリした空気が伝わってきた。

 戦中、戦後のたばこのパッケージを見る機会などめったにないので大変楽しかった。

 ちなみに戦争が終わった記念に出された商品が今も吸われているピースである。つまり平和になったからピースなのだ。単純である。

『たばこと塩の博物館』に来るなんてオッサンばかりだろうなと思ったら、若い女性が何人も来ていた。デザインでも勉強しているのだろうか、海外のたばこパッケージを熱心に眺めていた。

 また元ヤンキーっぽい夫婦も子連れで来ていた。

「キャビン85なつかしー。これ吸ってたわ」

と言いながらゲラゲラ笑っていた。

 特別展では老人が何人も座って話しながらマッチ工場の動画を見ていた。

 老若男女が楽しめる博物館なのだ。

 1階のミュージアムショップではウユニ湖、アンデスなど世界の塩が売られていた。また今ではなかなか見ることができない、懐かしいデザインのマッチも販売されていた。プレゼントにしたら、喜ばれるかもしれない。

……と100円なのに半日はたっぷり楽しめる『たばこと塩の博物館』を紹介した。

 スカイツリーや浅草に遊びに行くついでに足を運んでみてはいかがだろう?

(写真・文=村田らむ)