G20大阪サミット直前に大混乱!? “拳銃事件”による知られざるヤクザ・半グレへの影響「万博のために大阪に来たのに…」

G20大阪サミット直前に大混乱!?  “拳銃事件”による知られざるヤクザ・半グレへの影響「万博のために大阪に来たのに…」

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「やっかいな時にえらいことしてくれたもんや」

 こうぼやくのは在阪の暴力団関係者だ。

 今月16日、大阪府吹田市の千里山交番の巡査(26)が刃物で刺され拳銃が奪われた事件が彼の嘆きの対象である。

 事件発生から1日後の17日、大阪府警は強盗殺人未遂容疑で住所不定、職業不詳の飯盛裕次郎容疑者(33)を逮捕した。事件はスピード解決に至ったものの、16日早朝の事件発生から容疑者逮捕まで、大阪には厳戒ムードが漂っていた。

「現場と同じ吹田市にキャンパスを構える関西大学が開催予定だったオープンキャンパスを中止。府警が府民に向けて不要不急の外出はしないよう呼び掛けた。容疑者が逮捕されるまで、別の人物に疑惑が持ち上がるなど、マスコミ側も混乱が続いた」(在阪の大手紙社会部記者)

 しかし、この事件の余波は、警察やマスコミだけではなく、多方面に及んだという。

 大阪で物流関係の仕事に携わる男性経営者はこうぼやく。

「最悪のタイミングだった。事件発生当時は28、29の両日に大阪市で開催予定のG20の直前で、警備強化していた最中。サミット警備の影響で、すでに物流や建設工事に制限がかけられており、そこに加えて今回の騒動が起きた。事件によって警備態勢がさらに強化されることも予想され、ますます仕事がしにくくなるのでは、とみんな心配しています」

 国家的イベントの直前、お膝元で警察の威信を揺るがす事態に直面した大阪府警の焦りが垣間見えたのは、府警トップが捜査本部が置かれた吹田署に姿を見せた場面だった。

「G20サミットの警備への影響は分析できていないが、拳銃を奪われ、検挙できていない状況は避けたい。なんとか本番までには検挙したい」

 府警の石田高久本部長は16日午前、吹田署前で報道陣の取材にこう語った。

「警察庁のキャリア官僚である府警本部長が会見に応じるのは、社会的に注目を集める事件が解決した時や組織ぐるみの不祥事が発覚した時ぐらいで、事件発生直後の段階で、あのような形で会見に応じるのは異例中の異例。よほど事態を重く見ていると捉えていい。2度目の失態は許されず、G20に向けた警備態勢がさらに強まるのは必至です」(先の社会部記者)

 すでに府警の「G20シフト」によって経済活動が制限されている大阪府民もとばっちりを受けるのは確実な情勢で、嘆き節を上がるのも無理はない。

 一方、一般府民と同様に事件の推移を固唾をのんで見守っていたのが裏経済の担い手である暴力団や半グレたちである。

 前出の暴力団関係者がこう明かす。

 「2025年の万博開催が決まったことで大阪では万博需要を当て込んだ建設ラッシュが起きつつある。それでいま、全国のヤクザや半グレ連中が大阪に集まって、シノギの争奪戦が起きているわけや。ところが、サミットでの警備強化で思うようにシノギができなくなっとった上に、今回の事件が起きた。ますます身動きが取りにくくなった、いうてみんな愚痴をこぼしとるわ」

 世間に衝撃を与えた若者の暴発は思わぬ方面にも波及していたようだ。
(文=町田忍)