【原爆の日】広島・長崎以外にも核爆弾は落ちていた!今も残る核兵器事故の怖い影響…海底に埋まる爆弾、放射能汚染も!

【原爆の日】広島・長崎以外にも核爆弾は落ちていた!今も残る核兵器事故の怖い影響…海底に埋まる爆弾、放射能汚染も!

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 広島・長崎での原爆の悲劇の記憶が鮮明だった1950〜60年代、米軍は何度か意図せず核兵器を落としてしまうという重大な事故を起こしている。しかも米国本土近海で事故が起きた際には、危うく近隣の街を吹っ飛ばしかけ、しかも第三次世界大戦に突入する可能性まであったというのだ。今回は米軍が広島・長崎以外の場所に“落とした”核兵器についてご紹介しよう。

■ジョージア州沿岸に消えた核爆弾

 1958年2月5日、大西洋に面した米ジョージア州タイビー島周辺で訓練中だった戦闘機F-86と爆撃機B-47が空中で衝突事故を起こした。F-86はパイロットを射出したのちに海へ墜落したが、B-47は急降下したものの、何とか空中に留まっていた。乗組員たちは一番近いハンター空軍基地に戻ろうとしたが、そこには大きな問題があった。この飛行機には水素爆弾Mark15が搭載されていたのである。

 重量を減らすため、そして着陸時の爆発を防ぐため、B-47は核爆弾を投棄する許可を求めた。許可が下りると、B-47は高度2200メートルから海へとMark15を投棄した。幸いにも爆発は起こらず、機体も無事基地へと帰還した。直後に捜索が行われたが核爆弾は見つからず、今もワッソー湾の泥の中に埋まっているのではないかと言われている。

 のちに米軍が発表したところによると、問題のMark15はウランを抜いたダミーだったというが、1966年の議会証言では「完全な核兵器」だったという。もし仮に爆発していた場合、半径2キロの火球が発生し、近くの港町サバンナは吹っ飛んでいたと考えられている。

 なお、8月4日付の英「Express」によると、当時キューバと緊密な関係にあったソ連が、この事故を口実にして第三次世界大戦を引き起こしていた可能性もあるという。

■スペインで土地を汚染した核爆弾

 1966年1月17日、スペイン南部地中海上空で米空軍の爆撃機B-52Gと空中給油機KC-135Aが空中衝突する事故が発生した。空中給油機は墜落し乗組員は全員死亡、B-52Gからは4人が脱出したが、搭載されていた核爆弾B28RI全4個のうち1個は海中に落ちたが、3個がアンダルシア州パロマレス付近の地上に落ち、しかもそのうち2個が爆発した。

 幸いなことに火薬が爆発しただけで核爆発は起こらなかったのだが、ウランとプルトニウムが飛散して、2平方キロメートルの土地を汚染した。米軍は爆発しなかった核爆弾の回収と汚染された土壌の除去を行ったが、現在でも基準を超える放射能が検出されるという。

 米軍は1968年にもグリーンランドで大規模な放射線汚染を起こすなど、複数回にわたって核兵器にまつわる重大な事故を起こしている。いずれも核爆発を起こすような事態にはならなかったのが不幸中の幸いとはいえるものの、一歩間違えれば大勢の人々が無残に死に、さらには世界大戦を引き起こす可能性までもがあった。

 最近では米国やロシアの核開発競争が再び活発になっているようだが、くれぐれも核爆発を引き起こすようなうっかりミスだけは気を付けてほしいものだ。