AIロボット開発の過程で見えた“人に寄り添うこと”の本質とは?

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。5月18日(火)放送の「FLAG NEWS」では、政府初の“ヤングケアラーへの支援策”に着目しました。



◆ヤングケアラーの問題に、政府が初の支援対策

厚生労働省と文部科学省のプロジェクトチームは、家族やきょうだいの世話を担う18歳未満の子ども「ヤングケアラー」への支援対策を報告書にまとめました。政府が4月に公表した初の実態調査では「世話をしている家族がいる」と答えた中学生は5.7%。約17人に1人の割合でした。報告書では支援団体などを通じたオンラインによる悩み相談体制を支援するほか、当事者の早期発見に繋げるため、自治体による実態調査も促すとしています。

日大文理学部 次世代社会研究センター長の大澤正彦さんが着目したこのニュース。「教育者として、学べない子どもがいるというのは由々しき問題」としながら、「それ以前に、今、"人に寄り添うこと”が苦しくなっているのは当たり前じゃないし、改善しないといけない」と危惧します。

そして、介護士や保育士など、人に寄り添う仕事に従事している人々の苦しさがさまざまなところで伝えられるなか、「それを子どもたちがやるとなったら、もっと苦しいというのは想像に難くない」と大澤さん。「人に寄り添うことを1人孤独にやらなければいけない、義務になってしまうと本当に苦しいことになる。そういう意味では、みんなで人に寄り添うことを分けたい。1対1でも1対多でもなく、多対多で支え合うような未来にしていきたい」と希望を語ります。

◆"人と寄り添う”ロボットの開発で見えてきたこと

そんな大澤さんには「ドラえもんを作る」という夢があるそうで、そのドラえもんも、のび太くんにとことん寄り添い幸せにしました。大澤さんは「ドラえもんはテクノロジー、実現したら世の中に人に寄り添う力が充電され、人に寄り添うことで苦しい思いをしない、幸せになれる人も増えるのではないか、そういうミッションを持って活動している」と思いを語ります。

人に寄り添うAIロボットの開発となると、その本質が研究のなかで見えてくることもあるようで、「やはりロボットの中身の研究だけをしていても、なかなかうまくいかない」と大澤さん。研究を通して、「人の心とロボットの心、その両方を同時に、同じぐらい大切に扱っていかないと、本質的な"寄り添う”は実現しない」と実感を語ります。

そして、「心を感じるというのはすごく曖昧で、抽象的に思われているかもしれないが、それがどういう状態なのかは研究のなかでなんとなくわかってきている」と明かします。それは、相手がどう振る舞っているのかという予測メカニズムの1つだそうで、「簡単に言えば、哲学の世界から切れるような理論があるが、互いに心を感じ合える状態のロボットは、実は賢いだけでも便利なだけでもないというのが最近どんどんわかってきている」と話していました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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