男性の育休取得へ法改正…それでも取得されない要因とは

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。6月4日(金)放送の「FLAG NEWS」では、“男性の育休”について意見を交わしました。



◆男性が育休を取りやすくなる「改正育児・介護休業法」成立

男性社員が育児休暇を取りやすくするための「改正育児・介護休業法」が成立。衆議院本会議で、全会一致で可決成立したこの法律は、女性社員本人や男性社員の配偶者の出産や妊娠の届け出があった際、企業側がその社員に育休を取る意思があるかどうかを確認することや、従業員1,000人を超える企業に男性の育児休業取得率の公表などを義務付けるものです。起業側から働きかけることで、男性も育休を取りやすくする狙いがあります。

ユニセフによると、日本の育休制度は世界一充実していると評価を得ているものの、東京大学大学院卒の俳優・森田舜さんは「取得率がいかんせん低すぎて全然進んでいないのが現実」と指摘。今回の可決をきっかけに、「そこに新しい風を吹き込めれば」と期待します。

番組Twitterには、「法律が成立しても、現場がそれをすんなり組み込めるかは別問題…法律なので認めるべきだが、監視がないと蔑ろにするところが多いのではないか」と危惧する声も。

しかし、キャスターの堀潤は「制度ができることで、特に社会的責任の大きい大手企業などを中心にやらざるを得ないことによる改革は必要」と自身の意見を展開。森田さんも、従業員1,000人を超える企業に対する取得率公表の義務付けに対し、「こういうチェックできる機能は良い」と評価します。

また、森田さんによると、ドイツで男性の育休制度について盛んに議論がなされた際、当初は逆風が強かったそうです。しかし、大臣が自ら矢面に立って議論を展開することで新しい空気を生み、働くだけでなく子どもも一緒に育てるという新しい"父親の理想像”を作り上げることができた事例を引き合いにし、「(日本も)そういったことが必要。制度だけではなく、気運が高まることが大事」と主張します。

◆男性が仕事を休むことへの不安を取り除くために必要なこと

森田さんは、将来もし家庭を持ち、子どもができたら絶対に育休を取得したいと言います。なぜなら、「子どもは自分の宝物。それをより長く身守っていたいというのが人情」と言い、取得できる期間についても、「(今後)より長く、幅を持たせられるようになるといいなと思う」と望みます。

一方、堀は会社員時代を振り返り、「休むことは恐怖だった。(職場に)戻ってきたら席がないんじゃないか。これは自分じゃないとできないのではないか」といった思いがあったと言います。そして、「今思うとそうじゃなかったかもと思うが、渦中にいると(休みが)取り難い雰囲気だけでなく、自分自身もそういうことに縛られていたように思う」と語ります。

キャスターの田中陽南は仕事から離れる恐怖を理解しつつも、「父親(の役割)は一番その人にしかできないこと。だからこそ(育休を)取ってほしいし、そこには職場の理解が大事」と指摘。また、休める期間も重要な一方で、「お金という点でも、子育てに向け、もっと補助金が充実しても良いと思う」とも。

仕事を休むと、その分給料が減ることもあり、そのサポート体制を思案するとともに、堀はそもそも論として「もっと誰もが休暇を取りやすい環境作りが必要」と言います。森田さんもこれに同意し「育児に関わらず、休みたいときに休めるように。上司など上の世代はそうではなかった気風で育ってきているので、そこを変えていくべき」と訴えていました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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