温暖化対策、育休、資源問題…今国会で成立した法案をチェック!

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。6月7日(月)放送の「フラトピ!」では、現在開会中の“通常国会”を深掘りしました。



◆今国会で成立した法案、見送られた法案は?

今回の通常国会ではどんな法案が審議され、何が見送られたのでしょうか。

まずは通常国会についておさらいすると、通常国会とは年に1回、1月中に召集されるもので会期は150日。延長は1回までとなっています。そこでは次年度の予算やさまざまな法案が審議され、今国会で提出された法案は118件で、成立したものは57件。なお、通常国会の他にも、臨時国会や特別国会があります。

では、今国会でどんな法案が成立したのか。その主な法案の1つは「地球温暖化対策推進法」。これはパリ協定の目標を踏まえ、2050年までに温室効果ガス実質ゼロ(脱炭素社会)の実現を目指すもので、自治体や企業に脱炭素を促進する取り組みをすることが記載されています。しかし、キャスターの堀潤は「高い目標を掲げたと胸を張る政府に対し、『まだまだ足りない』という声もある。また、原発問題はどうするのかなど、課題は山積」と指摘。

また、「育児・介護休業法」も成立。これは、夫が4週間の育休を分割して取得でき、企業は育休取得意向の確認が義務に。さらに大企業は、男性の育休取得率の公表が義務化されているなど、堀は「大きな進歩」と評価します。

そして、ストローなど使い捨てプラ製品の有料化を含めた削減を義務化する「プラスチック資源循環促進法」も成立しました。

一方、現在参議院で審議中なのが「土地規制法案」。これはあまり報道されていませんが、自衛隊基地や原発などの周辺の土地や建物の利用状況や持ち主を調査できるようにするもので、さらには施設機能を害する電波妨害などがあれば、懲役を含む刑事罰が科されます。そして、私権制限への配慮、運用に国会や自治体が関与することを盛り込んだ付帯決議案も審議されています。

堀によると、弁護士のなかにはこの法案に注視している人も多く、今本当に必要なのか、曖昧なこの法案を通して大丈夫なのかといった声が挙がっていると言います。また、なぜこれが必要なのか問われた所管省庁の大臣は、「立法事実が必要なのかも含めてこれから調査する」と発言していたそうで、堀は「なぜこの法律が今必要なのか、まだまだ議論の余地がある」と今後の展開に注目します。

その他、「入管法改正案」が見送られ、企業や学校での啓発活動や相談機会の確保の努力を行う「LGBT理解増進法案」は「差別は許されない」という文言を巡って紛糾し、今国会での法案の提出が見送られました。

ビジュアルフードクリエイターの白井ありささんが、なかでも注目したのは「育児・介護休業法」。

なぜなら、最近、白井さんの姉に子どもが生まれたことで子育ての大変さを再確認したそうで、「出産して終わりではない。母体の回復にも時間を要するし、男性が育休を取ってサポートできると、ものすごく社会が変わる」と言います。

一方で、法律は作って終わりではなく、それを社会に浸透させることが大事です。堀も「古い慣習や既存の人事制度、給与制度、空気、人事評価システムなども変わっていかないと社会は変わらない」と危惧すると、経営者の1人でもある白井さんは「まだまだ男性が育休を取るのが難しかったり、復帰後に同じ役職、同じ仕事ができるかも問題なので、法律が制定されるだけでなく、そういったリアルな部分まで踏み込んでいければ」と期待します。

また、番組Twitterには「海外のようにベビーシッターを使うという選択肢もあるのでは」という提起も寄せられ、世間では子どもを育てるのは親だけではないという意見もあります。白井さんも肯定的で、「早くから社会に子どもを出すのはいいと思う。親だけが子どもを育てなければいけないわけではなく、親も親としての人生を実現しつつ、子育てを並行していくことが大事」と主張します。

一方、気象予報士で防災士の中村美公さんは「地球温暖化対策推進法」について言及。

温暖化は温度が上がるだけでなく、地球上の水の循環を激しくし、気温が上がると陸や海から水蒸気が蒸発し、これまで以上に雨が増えることが予想されると言います。

そうなると、普段雨が降らない地域でも大雨のリスクが高まります。中村さん自身、全国的に気候が変動してきているのを感じているそうで、今回の法案により「気候変動に関する対策なども順調に進んでいけばいいと思う」と望んでいました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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