政府が打ち出す「家庭でCO2を66%削減」家で最も電力を使っているのは?

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。8月2日(月)放送の「フラトピ!」では、政府が示した新たな地球温暖化対策計画案にある“CO2家庭部門66%削減”について深掘りしました。



◆政府が家庭に66%のCO2削減を希望

政府は、新たな地球温暖化対策計画案を環境省と経済産業省の合同会合に示しました。そこでは2030年度の温室効果ガス排出量を2013年度に比べて46%削減する目標の実現に向け、産業や運輸、家庭など5部門での削減目標を発表。このなかで「家庭部門」は削減率66%と最も多く、現行の計画の39%から踏み込んだものとなっています。実現するためには、太陽光発電の設置拡大や家庭用燃料電池のさらなる導入が必要とされています。

これに対し、NPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星さんは「自分がこういう行動をしたら、このぐらいCO2の排出削減に寄与できるということが可視化できるようなものがあれば」と望みつつ、一人ひとりは微量であっても、みんなが行動することで「大きく変わるのは間違いない」と言います。

しかし、政府が掲げている大きな目標を達成するためには、「生活スタイル、生活様式を含め、かなり変えていかなければいけない」と指摘。そして、それを実行するには、設備やコストなどさまざまなことが必要であり、全ての家庭において余裕があるわけではないため「政治というのは常に社会の最も弱い立場にある人のためにあり、そういった人たちのことも考えた上で目標設定をしていかなくてはいけない」と注意を促します。

◆家庭内でのCO2削減には原発の稼働が必須!?

CO2が発生するエネルギー由来の1つに火力があり、日本では電力の多くは火力に頼っています。では、一般家庭における電力の構成比はどうなっているのか。機器別の消費電力量を見てみると、最も大きいのは電気冷蔵庫(14.2%)。次いで照明器具(13.4%)、テレビ(8.9%)、エアコン(7.4%)。

この構成比を見て大空さんは、「それぞれの家庭で行動を起こし、(政府が掲げる)この目標を実現できるかは、かなり厳しい」と見解を示します。その一方で「住宅の作り方を含め、(日本は)グローバルスタンダードからはかなり遅れている部分がある」と危惧。まずは、住宅環境、住宅行政、そしてインフラも含め、「変えられるところは変えていくべき」と主張します。

ちなみに、エネルギー効率の良い住宅を作るための策としては、太陽光発電やLEDの電球、高断熱の素材、そして家庭用の燃料電池を設置。さらには、空気を膨張圧縮することで発生した冷熱・温熱を利用するヒートポンプや家電や電気設備を最適に制御するためのエネルギー管理システムHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)を利用するのも1つの手と見られています。

また、大空さんは「この目標を実現するためには、原発をある程度稼働させていかなければならない。それが前提でこの目標が作られている」と言います。そして、「我々は原発をどうするのか、この話をしていく上で、それは目を背けずにしっかりと議論していかなければいけない」と訴えていました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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