生理用品の軽減税率適用を目指し、さらなる女性議員の登用を…立ちはだかる選挙制度の壁

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。11月1日(月)の放送では、衆議院選挙の開票結果を受け、Z世代のコメンテーターによる政策提言「生理用品の軽減税率適用」について議論しました。



◆Z世代が訴える「生理用品の軽減税率適用」、与党の見解は?

「堀潤モーニングFLAG」では"ニッポンのミライ”と題し、Z世代のコメンテーターに衆議院選挙前にさまざまな政策提言を募集。そして、この日は衆院選の結果を受け、その提言と与党の公約がどれだけ合致し、今後遂行が可能なのか検証します。

生理への理解を広げる団体「#みんなの生理」共同代表の谷口歩実さんの提言は「生理用品の軽減税率適用」。これは、谷口さんらが2019年から熱望していることで、今後の政治に期待することとしては、これを通過点として生理という観点から教育・防災など社会面の問題を若者視点で掘り下げていくこと。

そんな谷口さんの提言に対し、与党が掲げている政策はどうなのか。まず自民党は「女性の経済的自立を強力に支援」とし、生理用品に関する記載はありません。そして、公明党は「学校・公共施設での生理用品の無償提供などを進める」としています。

これを受け、外資系コンサル会社勤務の松川莉沙さんは、女性議員の立候補者の少なさに言及。今回の衆院選の女性立候補者の割合は7.7%で、なかでも自民党・公明党は双方10%以下。こうした現状から、一定の比率で男女の議員数を割り当てる「クオータ制」の導入を視野に入れ、「女性議員が増えることが、こうした生理用品の公約などにも関わってくる」と今後に期待します。

Z世代の大学生が番組に集結する「Zフォーラム」に参加していた明治大学 木寺ゼミナールの内田菜々美さんもクオータ制の導入を希望。「もっと女性の声に耳を傾ける政治を実現してほしい」と言います。また、原田莉帆さんも海外に比べ、明らかに日本の女性の政治進出率が低いことを嘆き、「こうした生理用品の軽減税率などが第一歩だと思うし、そういったことから取り組んでほしいと切実に思う」と意見します。

一方で、キャスターの田中陽南は"生理の貧困”はそのネーミングのキャッチーさから話題になりましたが、「根本には女性の貧困もある」とし、「自民党が掲げている"女性の経済的自立”も一緒に進めてほしい」と願います。

◆クオータ制は導入するべき…現状の選挙制度の問題点は?

NPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星さんは「これは女性、当事者が政治のなかにいることで進んだ政策の1つ」としながら、クオータ制における問題点について、東京13区を例に指摘します。

今回の衆院選、東京13区は自民党の土田慎さん(31)が当選。初めて平成生まれの国会議員が誕生しましたが、この選挙区はもともと鴨下一郎元環境相が長年地盤としていたところで自民党が強かった場所でした。自民党はそうした選挙区に若い人を投入していた一方で、野党は「どう考えても勝てないような選挙区に(若い候補者を)立てていた」と大空さん。

つまり、クオータ制を導入、もしくは単純に女性候補者を増やしたとしても、絶対に勝てない選挙区に立てたら意味がありません。そのため「まずは、最初のステップとしてはある程度勝てるところに」と訴えます。今回、立憲民主党の候補者のなかには25歳の方もいたものの、いずれも厳しい選挙区で起用。当事者を増やすためには、それでは難しいと大空さんは苦慮します。

では、小選挙区ではなく比例代表の名簿の上位に若い候補者の名前を挙げればいいのかといえば、単純にそういう問題でもなく、「(小選挙区と)比例の重複立候補は本当におかしい」と異論を唱えます。「比例制度は、例えば生理の貧困も含め、当事者しかわからないものなど何かテーマに特化した政策を行う議員や女性、若手など、そういう人たちを政治に送るためにあったはず」と大空さん。「それが今や復活するための制度になってしまっている。その政治の仕組み、あり方も考えなくてはいけない」と危惧していました。

※この番組の記事一覧を見る

<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

関連記事(外部サイト)