いじめ被害に悩んだ経験者が語る…いじめ対応には“本当の第三者”が必須

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。12月6日(月)放送の「ニュースFLASH」のコーナーでは、“いじめ対応”について議論しました。



◆いじめには中立的な"第三者的機関”の介入を

子どもが自殺するような深刻ないじめが後を絶たないなか、NPO法人が全国の教員委員会や教職員に「いじめ」に関するアンケートを実施。まずは、いじめ対応が難航した際、中立の第三者機関が介入して協力することについては「必要」という回答が9割超。また、「いじめ対応で難しいと感じる点」に関する最多の回答は「保護者との連携」で59%。次いで「いじめの判断が難しい」という回答が52%となりました。NPO法人はこの結果を法改正やこども庁創設に活かしてもらうため、近く国会に提出するそうです。

このニュースに対し、過去に10年間不登校だった作家で起業家の小幡和輝さんは「第三者は絶対に入ったほうがいい」と断言。小学校時代にいじめを受け、被害者になることが多かった経験から「より厳しい対応をとるべき」と訴えます。

というのも、社会人であれば警察沙汰になるような暴力も「子どものなかでは先生や親が怒って終わりといったことが結構ある。それは僕的には納得がいかなかった」と当時の胸中を吐露。「少年犯罪のはずが、"いじめ”というフワッとした感じで終わってしまうのはよくない」と言い、抑止力のためにも第三者を含めた適切な対応を望みます。

そんな小幡さんの指摘に対し、NPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星さんは「そういう議論は必要。いじめを受けた側の訴えを認めたい」と賛同しつつ、一方で今回のアンケートでも声が多かった「いじめかどうかの判断の難しさ」について言及。

いじめの加害者と被害者の意見が食い違った際、教育者の視点に立つと双方生徒で支援していかなくてはならないため「いかにバランスをとっていくのかが難しい。そこで悩まれる」と教員側の苦悩を推考。そして、「厳罰化など以前に、現場の実態に即した定義に変えていかなくてはいけない」と案じます。

◆子どもの自殺の要因の1つに"自己責任論”が!?

また、「第三者」という立場にもさまざまな議論の余地がありますが、小幡さんは「"本当の”第三者であることが大事」と力説。"本当の”という背景には、現在はいじめが起きると学校側の責任が問われ、いじめの事実を隠したがる傾向にあるから。そして、例えば第三者も元校長など学校関係者が人選されてしまうと「本当の第三者」ではなくなってしまうだけに、小幡さんは「完全な中立な人の配置が必要」と声を大にします。

一方でキャスターの田中陽南は、アンケートで多かった「保護者との連携が難しい」という教師の意見に対し、「そうなると親として子どもを預ける立場としてすごく不安では」と疑問を呈します。さらには「第三者を入れることでそれが緩和されるのか疑問」とも。

現在、東京都では弁護士が「スクールロイヤー」という形で各学校に配置され始めていますが、キャスターの堀潤によるとその人数は全く足りず、1人で何校も掛け持ちするのが実情だとか。そして、子どもを持つ親と学校との関係も大空さんは「それは難しいと思う」と不安視。

その上で、家庭における問題も提示。「例えば、いじめを受けている子どもが親には相談できないパターンも多い」と憂慮します。その理由には、子どものやさしさとともに「自己責任論が家庭にも蔓延り、子どもたちも(いじめが)自分の問題であり、親や先生に頼れない。自分で解決しなければいけないと思ってしまっている」と危惧。

そして、「自己責任論が蔓延していることこそ子どもの自殺が増えている要因ではないかと個人的には感じている」と警鐘を鳴らし、「この考え方を変えていかない限り、あらゆる自殺の要因に対する対処が難しくなる」と言います。

そうした大空さんの意見に、小幡さんも「自分が悩んでいること、『(学校に行くのが)つらい』と親御さんに言えない子どもはかなりいる。そこが自殺に繋がっていると思う」と共感。「僕もそうだった。いじめられたときは、ケガをしたから発覚したけど、それまでのことは親に言えなかった」と自らの過去と照らし合わせていました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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