今春より保険適用対象となる「不妊治療」、そこにはまだ問題が

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。1月27日(木)放送の「FLAG NEWS」のコーナーでは、4月から保険適用対象となる“不妊治療”について意見を交わしました。



◆不妊治療が保険適用の対象となるも着床前検査は対象外に

厚生労働省は1月26日、今年4月から保険適用の対象となる不妊治療の概要を、中央社会保険医療協議会に提示。対象となるのは、人工受精や体外受精で、対象者は治療開始時に43歳未満の女性。男性の年齢制限はなく、事実婚のカップルも対象となります。

一方、流産を防ぐことを目的に受精卵に異常がないかを調べる着床前検査や第三者が提供した精子や卵子による生殖補助医療は対象外に。4月から保険適用された治療は、自己負担が原則3割で済むことになります。

タレントで起業家の加藤ジーナさんは、「これは(前首相の)菅さんがすごく頑張ってくれたところで、今回このようになってとても嬉しい」と喜びます。そして、事実婚カップルも保険適用内となったことも「素晴らしい」と評しつつ、一方で着床前検査が対象外になってしまったことを嘆き「今後も議論を重ね、保険対象になれば」と熱望。

生理への理解を広げる団体「#みんなの生理」共同代表の谷口歩実さんも「不妊治療の際に成功率を上げるという点では、着床前検査は必要」としながら、事実婚のカップルの保険適用については「やはり、どうしても異性愛のカップルが前提とされてしまい、異性愛のカップルの特権性でもあるというところも議論しなければいけない」と案じます。

キャスターの田中陽南は、「着床前検査ができたほうがいいのかどうか、その議論の場に当事者を呼んで議論されているのかが気になる」と指摘。

この意見に加藤さんは「着床前検査を望まれる方は、流産を防ぐために、本当に子どもがほしいという思いで不妊治療をしている。そうした未来のお母さんの話も聞いてほしい」とより深い議論を求めます。

キャスターの堀潤は、不妊症に限らず、妊娠はするもののお腹の中で子どもが育たず、ときに流産を繰り返すことになってしまうこともある「不育症」の問題も提示し、妊娠・出産に関するより幅広い知見の広がりとサポートの重要性を示唆。そして、女性陣同様、議論の場にもより多くの当事者の声が盛り込まれることを希望。

さらに、これに谷口さんも補足。「不妊そのものだけでなく、例えば不妊になるリスクが低い若いときになぜ妊娠できないのかという社会的な構造の問題や出産した後のサポートがないから後になってしまうことなど、社会の問題も一緒に議論するべき」と意見を述べていました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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