2018年のスポーツ界に相次いだ「不祥事」…問題解決に必要な2つのことは?

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。12月18日(火)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、メンタルトレーニング上級指導士の田中ウルヴェ京さんが、2018年に続発したスポーツ界の不祥事を振り返り、これらの問題解決のために必要なことなどについて意見を述べました。

日本体操協会は12月10日(月)、宮川紗江選手に対するパワハラ行為が「認定できなかった」として、塚原千恵子女子強化本部長と夫の光男副会長への職務一時停止措置を解除したと発表しました。
第三者委員会は、塚原夫妻に「配慮に欠け、不適切な点が多々あった」としながら、懲罰の対象となり得る行為があったとは言えないと結論付けました。

◆競技団体に求められる人材とは?

田中さんは、世間を震撼させた日本大学アメフト部の悪質タックル問題をはじめ、ボクシングの奈良判定問題、バスケットボール男子日本代表選手の買春問題、大相撲 貴ノ岩の付け人への暴力など、2018年に相次いだスポーツ界の主な不祥事を紹介しました。「あってはならないこと」と前置きしつつ、「いろいろな不祥事をちゃんと顕在化できるようになった。そしてこれらの問題を解決しなくてはならないし、(再発しないための)対策もしていかなければならない」と訴えかけます。そのために必要なこととして、こう主張しました。

「正論ではなく“なぜそうなったのか”の経緯を知ることが大事」

問題解決のためには“広義”“狭義”で大きく2つあると田中さん。
広義は、風通しが良く透明性のある競技団体を作るための「ガバナンスの見直し」。それができない理由として、田中さんは「競技団体には求められることがたくさんあって、必要な能力のある人材がいないこと」を挙げます。「財源を獲得するようなシステムを作らないといけないため、“お金を作る”という発想を持った人材が求められている」と言い、さらに俯瞰で物事を見て判断できる人も必要だと主張。「専門性を極めているのが競技団体ですが、競技に精通していない人を競技団体に置くことも大事
」だと述べました。


◆最初から悪意があったわけではない

狭義は、「スポーツの光と影の“影の部分”にスポットを当てる」こと。
国際オリンピック委員会がその動きをし始めていると言い、選手のドービングと指導者の性的虐待の2つの例を紹介します。
ドーピングをした選手に話を聞くと、過ちを犯したのは「より強くなりたい」「勝ちたい」などの向上心が主な理由で、「(根本の)考えは良かったが、起こした行動が悪かった。その行動に至るまでについてを考えなければならない」と田中さん。

続いての例は、性的虐待をした指導者。加害者である指導者にその行為に至ったプロセスを聞くと、行動は悪いが、本当に選手のことを大切に思っていたと話すケースがあるそうです。
これらの例のように、最初から悪意があったわけではないことを踏まえ、不祥事解決に向けてできることとして、次のように締めくくりました。

「なぜ、どこが間違ったのかを検証しないと、本来の課題解決にはつながらない」


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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時 :毎週月〜金曜 7:00〜8:00
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/morning_cross/