遺族が語る 生きる力取り戻した絵の意味

東京・世田谷区で一家4人が殺害された事件から間もなく18年となるのを前に遺族が追悼の講演を開きました。

 2000年12月31日、宮沢みきおさんと妻の泰子さん、長女のにいなちゃん、長男の礼ちゃんが世田谷区上祖師谷の自宅で何者かに殺害されているのが見つかりました。12月で事件から18年となりますが今も犯人逮捕には至っておらず、事件は未解決のままです。

 泰子さんの姉の入江杏さんは2006年から毎年この時期に講演を開き、事件の記憶を伝えることで、4人を悼みながら悲しみを乗り越えてきました。

 事件当時、入江さんは亡くなったにいなちゃんが残した1枚の絵をきっかけに生きる力を取り戻したと言います。

 入江さんは「どれほど生きたいと願っただろうに助けられなかった、ごめんね、代わりに死んでしまいたいと思う毎日でした。その私が本来の健やかさを取り戻すきっかけとなったのがこの絵です。私がどん底のままだったら、私の家族も辛いと思いました。家族は私を一生懸命に支えようとしてくれる。その支えに感謝して生きていこう「今」が戻ってきた瞬間でした」と話しました。

 この事件で警視庁は、一刻も早い解決に向けて当時の状況などを再現したおよそ4分の3D映像を公開しました。現在はなくなっている住宅の一部や近くの公園の遊具を再現し、記憶を呼び起こしてもらうのが目的です。警視庁は事件の犯人について、A型でやせ型の男だと推定し、犯人が身に着けていたとみられるマフラーやヒップバッグを公開していますが、有力な手がかりはなく、ささいな情報でも提供してほしいと呼び掛けています。