日本で「意思決定の場に女性が少ない」3つの理由とは?

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。12月20日(木)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、ジャーナリストの中野円佳さんが、日本で意思決定の場に女性が少ない理由などについて考えを述べました。

世界経済フォーラムが発表した2018年の男女格差報告書によると、男女平等度で日本は149ヵ国中110位。G7(主要先進7カ国)では2017年に引き続き最下位という結果でした。

◆日本にある“あからさまな差別”

この報告書で、日本は女性の意思決定への参加をはかる「政治分野」が125位でした。中野さんは、日本で意思決定の場に女性が少ない理由として、「エントリーしない」「継続できない」「採用・評価されない」の3点を挙げました。

「エントリーしない」は、意思決定の場に入っていく女性が少ないこと。中野さんは「改善されつつある」としたうえで、「女性の意識にも、もしかしたら問題があるかもしれない」と言います。しかし、その“意識”は、幼少期から“女性に学はいらない”などの社会的規範、親の期待などが影響してきたと述べます。

続けて、意思決定の場への参加が「継続できない」こと。例えば子育てなどで女性にばかり負担がかかっているため、と中野さんは語ります。その背景として「(日本の)子育てに関する政策(が進んでいないこと)にも関係している」と指摘しました。

最後は「採用・評価されないこと」。中野さんが「その最たる例」として挙げたのは、順天堂大学が入試で女性らを不利に扱っていた問題。同大学の新井一学長は「女子はコミュニケーション能力が高いため、男女間の差異を補正する必要があった」とし、女性らの面接点数を一律に減点していました。
これに中野さんは「女性は全員コミュニケーション能力が高いのか? 女性をまとめて減点するとは何事か」と指摘し、次のように訴えました。

「こういう“あからさまな差別”をなくさないと、日本のジェンダーギャップ指数は改善されない」


◆“無意識の偏見”とは?

あからさまな差別以外にも存在するのが“無意識の偏見”。これは「誰もが気付かずに持っている考え方、ものの見方の偏り」のことです。

「ブラインド・オーディション」というアメリカの有名な事例があります。
1970年代、アメリカのオーケストラのオーディションでは白人男性ばかりが合格していました。そこでブラインドをかけ、性別や見た目がわからない形でオーディションを行ったところ、女性やアジア人、アフリカ系の人の評価がアップしたのだそう。

中野さんは「世界ではすでに“無意識の偏見”をどうなくすかの議論が始まっている。日本はまず、あからさまな差別をなくして、こういった無意識の偏見にも取り組まなければいけない」と説きました。

この話を受けて、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんは、制度として変えていくことを提案。「議員や役所などで一定数を女性に割り当てる“クオータ制”を日本で導入する時期ではないか」と主張しました。


※この番組の記事一覧を見る

<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時 :毎週月〜金曜 7:00〜8:00
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/morning_cross/