初の実態調査からみる「生理の貧困」の現状…その打開策をZ世代が議論

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。「FLAG NEWS」のコーナーでは、初の実態調査が実施された“生理の貧困”について議論しました。



◆初の実態調査で発覚…若年層で増加する生理の貧困

経済的理由などで生理用品の入手が難しい、いわゆる「生理の貧困」について、生理用品の購入や入手に苦労した経験のある女性が8.1%にのぼることが厚生労働省の調査でわかりました。

苦労した経験が「よくある」、「ときどきある」と回答した人は、20歳未満が12.9%と最も多く、次いで20代が12.7%と若年層が目立ちました。

一方、自治体などによる生理用品の無償配布について、実施されているかどうかわからないと答えた人は約半数。

公的支援の情報にアクセスできていない現状が浮かび、厚生労働省の担当者は「関係省庁と連携し支援内容の周知を進めていく」と話しています。

◆生理の貧困に対するZ世代の見解は?

タレントで起業家の加藤ジーナさんによると、生理用品の無償配布を知っていたにも関わらずもらわなかった人の回答では、「(生理用品が)必要なかったから」を除くと、多かった理由は「恥ずかしいから」や「対面でもらわないといけないから」。

そして、「わざわざ(無償配布をしている)市役所に行き、『お金がなくて生理用品が買えないのでください』と言える人は日本人ではすごく少ないと思う。トイレットペーパーのように普通にトイレに置くべきだし、申告しないともらえないことに違和感を覚えた」と感想を口にします。

一方、株式会社POTETO Media代表取締役の古井康介さんからは、情報取得に関する指摘が。今回の調査でも公的支援の情報にアクセスできていない現状が浮き彫りになりましたが、東京都の世論調査では、"都政に求めること”で2番目に多かったのが「都政がやっている情報をわかりやすく発信してほしい」という声だったそうで、「それぐらい情報を知らないというハードルがまずある」と古井さん。

さらに加藤さんは、「女性自身が生理に対して、少しマイナスの気持ちを持ってしまっているのも確か」と女性の意識に言及し、その意識改革を訴えるも「それは時間がかかる。今はそれを待っている場合ではないので、もっと行政が歩み寄る、(生理用品を)学校やお店など至る所に設置する状況が必要」と一早いサポートを訴えます。

かたや食文化研究家で株式会社食の会 代表取締役の長内あや愛さんは、加藤さんの意見に同意しつつ「生理休暇の制度があっても、『取りたい』と言いづらい時点で、その名前を変えたほうがいい」と別の問題点を示唆します。

これに対し、古井さんは「なんて名前にすればいいのか。自分の会社で、生理休暇を導入しようと思ってもどう運用すればいいのか悩んでしまう」と会社経営者ならではの悩みを吐露。

長内さんは「生理休暇や生理の貧困など"生理”とつくことで議論される、それは必要なことだと思うものの、生理休暇の名前は変えるべきだと思う」と改めて主張します。また、生理は人それぞれでその症状の重さもまちまち、さらには男性には適用されないなど問題が山積していることを苦慮。

また別の調査では、生理の影響による不調に対し、職場の理解があると「思わない」と答えた人が半分以上の55.4%。そして、職場に生理休暇が「ある」と答えた人は6割を超えていたものの、ほぼ毎回利用している人はたった1.9%。利用したいが利用したことがないという人が47.7%と多く、その理由は「男性の上司には申請しにくい」という意見が最多。

この結果に古井さんは、管理職の男女比や診断書の必要性など「すごくいろいろな課題が詰まっている」と関心を示します。

過去に、生理の貧困について取材したことがあるキャスターの田中陽南は、「(生理用品を)配布するにもいろいろなアイデアが必要。あと、(生理休暇)申請の問題は、男性の理解も必要になってくるので、社会全体で考えていかなくてはいけない」と話していました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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