相次ぐ北朝鮮からのミサイル、日ロ関係悪化…日本の安全保障は

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。3月28日(月)放送の「フラトピ!」のコーナーでは、“日本の安全保障”について深掘りしました。



◆日本を取り巻く4つの安全保障問題

ロシアのウクライナ侵攻により世界のパワーバランスが崩れつつあり、日本はその脅威に晒されています。

現在、日本が抱えている安全保障に関する大きな問題は4つ。まずは北朝鮮との「核・ミサイル問題」。そして、ロシアとの「北方領土問題」、韓国との「竹島問題」、さらには中国との「尖閣諸島問題」があります。

なかでも、北朝鮮からのミサイル発射は昨今相次ぎ、3月24日にも新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したと北朝鮮メディアが発表。それは日本の北海道沖EEZ(排他的経済水域)内に落下しました。北朝鮮によるミサイル発射は2022年に入りこれで11回目となります。

なお、今回のミサイルは高い角度で打ち上げるロフテッド軌道で打ち上げられ、最高高度や飛行時間は過去最大。これはアメリカ全土を射程に収め得ることから、岸防衛大臣は「次元の異なる脅威だ」と不安と警戒感を示しました。

また、国連の安全保障理事会は3月25日に緊急会合を開催。アメリカの国連大使が北朝鮮への制裁を強化する決議案を提出する意向ですが、拒否権を持つ常任理事国の中国とロシアは制裁に慎重な構えをとっています。

北朝鮮に対しては、日本も独自の制裁、国連も強い制裁を課しています。しかし、それでも軍事技術の開発・発展は留まらず、その脅威は一向に拭えません。果たして日本は今後どういった対応をとるべきなのか。

NPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星さんは、政府は敵基地攻撃能力の議論をしているものの「ものすごく曖昧な議論に終始している」と厳しい姿勢を見せます。

さらには、「結局どの武器を使うのか、具体的な議論に入らないと意味がない。何を使えば北朝鮮のミサイルを撃ち落とすことができるのか、そもそも攻撃できるのか、そうした議論をしなくてはいけない。曖昧な議論は本来の防衛力にならない」と指摘。

そして、ウクライナ侵攻を引き合いに「忘れてはいけないのは、今、ウクライナがロシアを食い止めているのは防衛力があるから」と大空さん。その上で「ウクライナを支持しながら(日本は)軍縮すべきというのは矛盾している。日本は日本で防衛力を強化していかなければいけないのは、方向性として間違いないだろうと思う」と言います。

◆ウクライナ侵攻で日ロ関係悪化、北方領土問題は…

一方、ロシアと関係については3月21日に進展があり、ロシアは日本との平和条約締結交渉の中断を発表。これにより北方領土4島でのビザなし交流が停止。そして、元島民の自由訪問の停止、さらには共同経済活動からの撤退に。

ウクライナ侵攻に絡み日本のみに対抗措置をとったのは初めてですが、岸田首相は「全てウクライナ侵略に起因し、日ロ関係に転嫁する対応は極めて不当」とし、侵攻停止に向けロシアへの圧力を強化する方針です。

かたやロシアの外務省は、日本が両国関係を一方的に制限したと批判。「このような条件下で平和条約交渉を続けるつもりはない」とし、関係正常化は見通せず、北方領土の返還は遠のいています。

食文化研究家で株式会社食の会 代表取締役の長内あや愛さんは、ロシアのウクライナ侵攻の報道を日々見るなか、日本はロシアと近隣諸国ではあるものの「どこか遠い国の話という感覚の人が多いと思う」と実感を述べます。ただ、そんななかでも「Z世代の間では個々人でできることはないかという話をよく耳にする」とも。

現在はウクライナ侵攻によって小麦をはじめとする食品、さらには日用品の価格が高騰していますが、日々自分たちができることを議論し考えていくと同時に、価格が上がる背景には日本がどのような外交を行い、政治家などがどのように考え議論しているのか、誰もが注目していかなければいけないと注意を促します。さらに、「今後は参院選もあるのでこの機会により考えなければいけない」と主張。

今夏の参院選は安全保障が争点になることが予想され、有権者の判断も重要になってきます。改めて、キャスターの堀潤は、「今後もモニフラで安全保障分野も議論していきたい」と意欲を見せていました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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