華麗なる琵琶演奏で、“平清盛”の栄華をたどる! 専門家による解説も

2018年は、平清盛公生誕900年の年として、日本各地で平家にまつわる祭りなどが盛り上がりを見せた年でした。TOKYO MX(地上波9ch)ではこれを記念し、平家由来の邦楽や演舞を有識者の解説を交えた特別番組としてお届けします。ここでは、その貴重な内容の一部をご紹介します。

番組は、琵琶演奏女・櫻井亜木子さんの演奏を中心に、邦楽や「白拍子の舞」など美しい音色と演舞を楽しめる内容に。ゲストには、全国平家会8代目会長の野崎浩さん、歴史学者で、特に平安時代や平家物語に詳しい東京大学名誉教授の五味文彦さんをお迎えし、時代背景や特色などについても解説します。

◆そもそも「平家物語」とは?

琵琶楽の演奏を語る上で欠かせない平家物語。これは、平安末期の平家一族の興亡を描いた歴史的な物語です。中心人物となる平清盛は、平家一族の頭領で、臣下として最高位の従一位太政大臣まで昇りつめた人物です。


平家物語では、清盛公の「悪逆非道の部分が照らし出されている部分も含まれているが」と話す五味さん。しかし、野崎さんは、「今日ご紹介する演奏楽曲では、清盛公の人柄が出ており、(悪逆非道という)イメージとは少し違うところがあります。そこを楽しんでいただけるのでは?」と話していました。

巻第一 第三章「平家物語〜鱸(すずき)〜」は、古軍にあやかり、熊野詣からの帰りに、清盛公の船に鱸が飛び込み、それを食べたところ自身も子孫も速やかに栄達したという物語を描いています。平家物語における重要な展開であり、野崎さんは「場面としてもおもしろく、大変豪快な演奏になっている」と話します。

この曲を演奏するのは、鶴田流 薩摩琵琶奏女の櫻井亜木子さん。2014年度文化庁文化交流大使で、アメリカ、イギリス、ブラジルなどでの公演経験もあり、日本の伝統音楽を代表する音楽家です。


◆現代によみがえる「白拍子の舞」とは?

番組では、熊本県八代市「五家荘」で上演された「白拍子の舞」も取材しました。

「白拍子の舞」は、平安末期から鎌倉時代にかけて行われた歌舞のひとつです。
平安時代の舞の多くは、女性によるものでした。しかし、摂関時代から院政時代にかけて衰え、舞は男性と童(わらわ・子ども)が中心に行うようになりました。その後、藤原通憲(法名:信西)が女性の舞の復興を試み、宮中の内裏などで習わせたと五味さんは解説します。

平家物語が作られたころは、ちょうど「白拍子の舞」の全盛期。五味さんは「今回、それが現代によみがえる。白拍子の舞をどう演じるのか楽しみです」と期待を寄せます。


番組ではそのほかにも、沢井忠夫作曲「鳥のように」、八橋検校作曲「六段の調(しらべ)」を、琴や琵琶、篠笛といった和楽器の合奏でお届けします。また、建礼門院(平徳子)にお仕えした女官の和歌がもとになっている「建礼門院右京大夫集」の一部をお届けします。

新年を言祝ぐ豪華な演奏を、わかりやすい解説付きで堪能できる特別番組「華麗なる平安の世界へ〜新年言祝ぎのとき・平清盛公生誕900年記念〜」。放送は、2019年1月1日(火・祝)10:00からです。お楽しみに。


<番組概要>
番組名:華麗なる平安の世界へ〜新年言祝ぎのとき・平清盛公生誕900年記念〜
放送日時:2019年1月1日(火・祝)10:00〜10:55
MC:風戸星那
ゲスト:野崎浩(全国平家会 八代目会長)、五味文彦(東京大学名誉教授)
演奏・演舞:櫻井亜木子(鶴田流 薩摩琵琶 奏女)、山野安珠美(箏奏者)、山田路子(笛奏者)、石井千鶴(鼓奏者)、松岡靖乃(女人舞楽 原笙会)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/special18_19/detail.php?id=100515
※この番組は、TOKYO MXの番組を無料視聴できる再生アプリ/Webサイト「エムキャス」に対応しています。