餅、薬、こんにゃくゼリー… 年末年始に増える“窒息事故”の予防と対策

TOKYO MX(地上波9ch)のワイドショー生番組「バラいろダンディ」(毎週月〜金曜21:00〜)。12月20日(木)放送の「無病息災!バラいろ健康学会」のコーナーでは、産婦人科医の丸田佳奈先生が“気道異物の予防と対策”について解説しました。

気道に異物が入る窒息事故で、東京都では毎年およそ100件の救急搬送が発生しています。そのほとんどが1月と12月に集中しており、搬送される人の9割が高齢者です。また、死亡、重篤、重症が多いのが特徴です。


高齢者が喉に詰まらせやすいのは、餅、ご飯、寿司、パン、肉、薬剤、包み紙、義歯など。一方、乳幼児は、ピーナッツ、豆、飴玉、ぶどう、こんにゃくゼリー、ミニトマト、スーパーボール、ビー玉、コインなどを詰まらせやすいとのこと。

気道異物による窒息事故を防ぐために、丸田先生が紹介してくれた予防法は以下の通りです。

◆予防法
・食べやすい大きさにカットする
・よく噛んで唾液と混ぜる
・水やお茶を飲む
・飲み込んでから次のひと口へ
・食べながら横にならない、歩き回らない、しゃべらない
・高齢者や乳幼児と一緒に食事をする際は、周囲の人が注意を払う


もし気道異物によって窒息した際には「できるだけ短時間のうちに窒息を解除してあげることが大切」と丸田先生は言います。窒息で呼吸停止後4分が経過すると、救命措置をしても蘇生する確率は約50%なのだとか。そして、東京都の救急隊の平均現場到着時間(2017年)は、7分19秒であることからも、対応は1分1秒を争います。


窒息した人を発見したら、複数の人がいる場合は誰かに頼んで119番に連絡し、AEDの手配を頼むことが先決です。まわりに人がいない場合は、119番は省略し真っ先に腹部突きあげ法か背部叩打法で窒息の解除を試みます。窒息者の反応がない場合で、介助者が一人の場合は、119番とAEDを先に手配して心肺蘇生を開始してください。

腹部突きあげ法は、背後から窒息者のおへそとみぞおちの間に両手を回し、こぶしを作って両手を思い切り引く方法です。ただし、「妊婦、乳児、高度肥満の人には絶対にやらないでください」と話す丸田先生。また、健康な人に腹部突きあげ法をやると臓器損傷を起こすため、「健康な人で練習することは絶対やめてください」と呼びかけました。

腹部突きあげ法のほかには、背部叩打法もあります。これは背中をトントンと強くしっかりと叩く方法です。

これらの措置をした場合、救急隊が到着した際には「臓器が傷ついている可能性があるので、腹部突きあげ法や背部叩打法を『やりました』と隊員にきちんと伝え、速やかに搬送をお願いしてください」と丸田先生はアドバイスしました。
また、窒息事故の応急処置として「掃除機で吸う」と言う人もいますが、丸田先生は「医療行為としてはすすめられません。失敗率が高く、肺を損傷する恐れも。異物を除去できても呼吸ができなくなることもあります」と注意喚起しました。


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<番組概要>
番組名:バラいろダンディ
放送日時:毎週月〜金曜 21:00〜21:54
メインMC:蝶野正洋(月〜木曜)、島田洋七(金曜)
アシスタントMC:阿部優貴子(月〜木曜)、関谷亜矢子(金曜)
月曜コメンテーター:倉田真由美、勝間和代、武井壮、苫米地英人(隔週)
火曜コメンテーター:玉袋筋太郎、内山信二、安東弘樹
水曜コメンテーター:湯山玲子、室井佑月、遠野なぎこ、大竹まこと(月1)
木曜コメンテーター:梅沢富美男、ナジャ・グランディーバ、ダイアナ・エクストラバガンザ
金曜コメンテーター:水道橋博士、金村義明、ライムスター宇多丸、前園真聖(隔週)、デーブ・スペクター(隔週)
バーディ:清水綾乃(月曜/12月)、立花胡桃(火曜)、梅宮アンナ(水曜)、橋本マナミ(木曜)、井上咲楽(金曜)
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/barairo/
番組Twitter:@barairoMX