農業をよりスマートに、熟練の技術を次代に継承…AIが変える農業の未来

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。「フラトピ!」のコーナーでは、“AIが変える農業の未来”について解説しました。



◆AIが日本農業界の大問題を解決に導く!?

今回、「AIが変える農業の未来」について解説するのは、AIの専門家、"AI先生”ことNewsPicksのプロピッカー・野口竜司さん。

「ここ数年で(AIは)社会の至るところに入り込み、今後はより急加速していく状況」と野口さんが語るように、現在AIは社会に広く浸透しており、この日はそのなかでも農業との関係性に注目。

近年、ロボットや情報通信技術といったいわゆるITを活用した"スマート農業”が拡大していますが、これは省力化&高品質生産の実現だけでなく、社会問題でもある"高齢化”における「人手不足の解消にも繋がる」と野口さん。

例えば、AIを駆使することで畑仕事が簡単に。それを可能にするのがソフトバンクが提供している「e-kakashi」。これは、農地に端末を設置することで環境データや作業記録を管理し、水量や気温の変化などさまざまなことに対して事前に注意喚起してくれるというもの。しかも、AIには熟練の方々の知識や知恵などが入っているため「非常に安心なアドバイザーになる」と野口さんは太鼓判を押します。

また、生命の危険もある牛の出産にもAIが活躍しており、その一助となっているのがノーリツプレシジョンの「牛わか」。これは特別な機材を取り付けることなく"非接触”で負担をかけずに牛の状態を知ることが可能。カメラで牛の動きを監視し、移動距離や姿勢、動線などを確認し、異常な状態ではないかAIが四六時中見守り、分娩の予兆を検出するとスマートフォンに通知し、事前に知らせてくれます。

食文化研究家で株式会社食の会 代表取締役の長内あや愛さんは、日本の農業の二大問題点として「自給率が低さ」、「担い手不足」を挙げ、それをAIが解決に導くと聞き、スマート農業の未来に大きな期待を寄せます。

また、法律事務所ZeLoの弁護士・由井恒輝さんは、今の日本は人口不足や高齢化社会といったピンチをチャンスに変える過渡期と言い、「ピンチだからこそ技術革新が進むと思う」と言います。

◆AIを通じて熟練の技術を次代に継承

野口さんによると、AIによる農業が目指すのは"完全無人化”。その一端として目されているのが、クボタの無人コンセプトトラクタです。

これも熟練の方々の知識を搭載し、周りの状況を見ながら適切な作業を実行するという、「AIとしてもフル装備」と野口さんが語る近未来の代物。

長内さんは、完全無人でトラクタが動く様子に驚きつつ「農業をする方が、いかに考え方を(AIに)頼っていいんだとシフトしていけるかも大事」と今後の課題を指摘。由井さんは「どんどんデータを活用し無人化していくべきと思う一方で、完全無人化と言っても必ずどこかで人が関わってくる。そこに若者が関わっていけるよう"知”を繋げていくことが重要」と主張します。

野口さんも「まさに若い世代に熟練の技術を引き継いでいくことが重要」と由井さんに同意し、「AIを通じてそれがより活発に」と展望を語ります。さらには、「"スマート農業”という名前通り、農業を行うこと自体が非常にスマートになっていくので、ある意味で憧れる職業のひとつになってほしい」とも。

さらに、野口さんは「今後はもしかしたらリモートで遠くの土地を管理することもあり得る。そういった意味では日本でいろいろな実験が行われていけば」とスマート農業の未来に期待を膨らませていました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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