食品ロス対策も日々進化! 今や割引価格もAIが算出する時代に

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。「フラトピ!」のコーナーでは、“最新の食品ロス対策”について解説しました。



◆AIが食品ロス削減の一助に!

今回、最新の食品ロス対策について解説するのは、国内最大級のフードシェアリングサービス「TABETE」を運営する食品ロスの専門家でNewsPicksのプロピッカー・篠田沙織さん。

篠田さんはまず、最新のAI技術を駆使した食品ロス削減の取り組みとして全国でスーパーを展開している「イオンリテール」が新たに導入した「AIカカク」を紹介。これは天候や客数、販売実績などを学習したAIシステムを搭載し、その日の商品の割引価格を自動で算出するシステムで「現場の方の経験則に頼らず、いつも適正な割引価格を誰でも出すことができる」と解説します。

使い方としては、専用の端末で該当商品のバーコードをスキャンし、在庫数を入力すると自動的に適正な割引価格と価格が表示されたシールが生成され、それを商品に貼るだけという簡単さ。さほどITリテラシーを必要としないため、誰もが容易に使うことができるのも大きなメリットで、実際に食品ロス削減の結果が出ているとか。

また、食品ロス削減に向け、日本初のサブスクサービスも登場。それはロスゼロという企業が展開する「ロスゼロ不定期便」というサービスで、さまざまなお店で廃棄の可能性が高まった商品を詰め合わせ自宅に配送してくれるというもの。配送は2ヵ月に1回で、料金は5,000円(税込)となっています。

詰め合わせの中身はそのときによって変わる福袋形式で、例えばスイーツやお菓子が3〜5kg、1万円相当の商品が入っていることも。その他にも「丹波の黒豆煮」や「有機無添加ドレッシング」、「紅茶缶」など高級食品が届くこともあり、「何が入っているのか楽しみにしながら食品ロス削減もできる、非常にいい取り組み」と篠田さん。

法律事務所ZeLoの弁護士・由井恒輝さんは「売れ残りというとネガティブなイメージがつきがちだが、(このサブスクのように)いかにそれを楽しいものにするかが今後重要になると思う」と語りつつ、「丹波の黒豆煮などは自分では絶対に買わないので、そうしたものが届くことで新たな発見があり楽しい」と食との出会い、食の多様性に言及。

microverse株式会社 CEOの渋谷啓太さんも「自分の趣向では絶対に買わないものが届きつつ、食品ロスという問題削減にも取り組める。情緒的にも気持ちのいいサービスだと思うので、僕も使ってみたい」と関心を寄せます。

◆いまや食品ロスは畑でも…

一方で、食品ロスは販売店だけでなく現在は畑でも。農家の高齢化・人手不足により、本来であれば収穫すべきものが"未収穫”になり、それが廃棄されているという現状も紹介。しかも、こうした未収穫物の廃棄は統計には組み込まれていないため「隠れた食品ロスとして問題になっている」と篠田さんが指摘すると、キャスターの堀潤は「もったいない」、「知らなかった」と驚愕。

この問題を解決に導く取り組みとして篠田さんが挙げたのは、Z世代が寄与する「クラダシチャレンジ」。これは地域課題や食品ロスなどに関心を寄せる学生(Z世代)を人手不足に陥る地方農家に派遣し、収穫支援を行う社会貢献型のインターンシップ。

収穫した農作物は社会貢献型ショッピングサイト「KURADASHI」で販売され、未収穫物の削減と同時に、その売り上げが生産者の新たな収益源にもなるという一石二鳥の新たな取り組みです。

例えば、昨年は北海道・仁木町のさくらんぼ農家の収穫に18人の学生が参加。篠田さんによると、参加者たちはみんなSDGsネイティブで、食品ロスなど社会課題に対していかに自分が取り組んでいけるのかという意識がモチベーションになっているそう。

由井さんはこうした活動がより拡大していくと予想する一方で「敷居を高くする必要はない」と言い、もっと気軽に、みんなで協力しながら活動できるような環境作りを望みます。

かたや渋谷さんは「クラダシチャレンジ」が学生だけでなく、社会人も参加可能になることを願います。というのも、社会貢献と同時にデジタルデトックスにもなるから。渋谷さん自身参加してみたいと興味を示し、「学生という枠にとらわれずにやってほしい」と切望。

篠田さんも「参加したい方は結構多いと思うので、地域課題の関係人口を増やすためにもクラダシチャレンジは広がってほしい」と言い、さらには街全体で取り組むことで経済的な効果も見込めるとあって「この取り組みがきっかけで地域の活性化にも繋がると思うので、ぜひ広がってほしい」と今後の展開に期待していました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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