政治へZ世代が提言!気候変動対策とスタートアップ創出の環境整備は? #参院選

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。6月22日(水)の放送では、特別企画「YOUTH FLAG」を展開。Z世代の論客が、“政治に求めるもの”を提言しました。



◆「被選挙権の18歳引き下げ」は実現するか?

「堀潤モーニングFLAG」では昨年の衆院選の際、Z世代のコメンテーターが日本の未来のための提言を発表しました。そこでインスタメディア「NO YOUTH NO JAPAN」代表の能條桃子さんが訴えていたのは、「被選挙権の18歳引き下げ」でした。その理由は「若い世代も関係のある議論の場に、当事者たる年代がいないのはおかしい」、さらには「若い人がもっと政治家になれば関心も広がり、そのきっかけになる」とも。

提言をして以降、何か変化があったのか聞いてみると、衆院選以降も政治家に掛け合い続けるも「正直、そこまで理解は広がっていない」と惜しむ能條さん。40代までの議員は理解を示してくれるものの、それ以上の決定権者の方々の反応は薄く「世論を作っていかなければいけない」と気持ちを新たに。

microverse株式会社 CEOの渋谷啓太さんも、「40代までは理解があるが、その上に理解がないのは、僕も仕事をしながらよく思う」と能條さんの意見に賛同。その上で「メリットを伝えないと彼らは動かないと思うので、そのコミュニケーションが取れる若者とその中間役の擁立が必要」と現状打開に向け提案します。

◆世界が災禍にある中、気候変動対策にどう向き合うべきか

そして、今回の参院選に向け、気候変動と日々向き合うFridays For Future Tokyoオーガナイザーの黒部睦さんが政治に求めることを発表。それは「2030年までの温室効果ガス削減目標62%へ引き上げ」です。

産業革命以降で気温が1.5℃上昇すると気候変動により地球上に甚大な被害があると言われ、各国で対策が取られていますが、日本ではそのひとつとして「温室効果ガス46%削減」を掲げています。しかし、それは46%では足りず、62%削減しないと1.5℃目標は達成できないという科学的なデータがあり、黒部さんはそれに則り62%への引き上げを要望しています。

ただ、現状ではウクライナ戦争もあり、環境先進国ドイツでさえも環境への負荷が大きい石炭火力を使わざるを得ない状況。そうしたなかで今、何ができるのか。黒部さんは「みんなで共通の目標を持つこと」と主張。「気候変動を止めたい、1.5℃以上上昇するのを抑えたいという目的がズレなければ、お互い意見を出し合い、議論することができると思う」と期待します。

環境対策に対し、各党は公約で再生可能エネルギーや省エネなどさまざまなエネルギーに触れています。

渋谷さんはこうした日本の状況に「明確な解がある」と話します。それは"スタートアップ”で、「世界の時流として環境保護や温室効果ガス削減に動くなか、海外では"Climate Tech”と言われる気候変動に取り組むスタートアップに多額の投資や寄付が投入されている」と海外の好例を紹介。

では、なぜ日本ではそれができないのか。そのひとつが「ファンドの期限」で、例えば10年以内に資金を回収する制約があると長期間かけて取り組むClimate Techは適しません。また、エネルギー分野を中心に技術者不足も深刻で、そうしたところに対して投資方針を打ち出し、日本のスタートアップも取り組むよう声をかければ「一言で終わる」と渋谷さんは自信をのぞかせます。

渋谷さんの意見に「私にはそうした視点がないので面白い」と黒部さんは興味を示しつつ「大企業だと取り組みにくいこともあると思うので、地域コミュニティに根ざした小さな企業やスタートアップなどがもっと(気候変動対策に)取り組むことが大事。そのためにもそうしたところにお金が回せれば目標も実現できると思った」と期待を寄せていました。

◆優秀な人材が続々流出…このままでは日本は勝てない!

続いて、microverse株式会社 CEOの渋谷啓太さんが政治に求めるのは、「世界で戦えるweb3.0スタートアップ創出のための環境整備を!」。

渋谷さんは「時代が動く際にビジネスができるかどうかは、法律的な基盤部分とお金と人がいかに動くか」と明言するとともに「今の日本は投資する・されるスキームができていない」と危機感を募らせます。

というのも、日本では現状、ビジネスで暗号資産を扱うことすら困難で、このままでは起業志望者が減るだけでなく、世界から起業家が集まらないから。すでにシンガポールやドバイ、サンフランシスコなどは人材が集っており、「最後に勝てるかどうか決めるのは、お金でも整備でもなく"人”。日本は圧倒的に人材が流出し、勝てない状況なので、環境整備をぜひお願いしたい」と渇望します。

これに対し各党はどう考えているのか。デジタル戦略や国の成長戦略を見ると各党さまざまな公約を掲げていて「『全部実現してください』としか言えない」と結果を求める渋谷さん。

能條さんは、国ができることと民間ができること両方あるなか、「国が邪魔になってはいけないが、今は邪魔になっている部分がある」と指摘。そして「それは党派を超えて早く解決したほうがいい」と政治に強く望みます。

総じて、渋谷さんは「税制環境」と「人材誘致の環境」を訴えます。

前者については、例えば、今や海外とのビジネスを容易にする暗号資産は日本では持っているだけで課税対象になってしまうことを問題視。そして、後者に関しては、税制はもちろん、人材の流動性の確保、投資環境、ビジネス環境などの整備を訴え、改めて「ビジネスは、最後は人で決まる。優秀な人がやれば勝つ。流出したり、世界から集まらないようでは勝てない」と力説していました。

※この番組の記事一覧を見る

<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

関連記事(外部サイト)