芸術界も“男性優位”!? 津田大介が“男女平等”への挑戦を語る

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。 4月8日(月)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、ジャーナリストでメディア・アクティビストの津田大介さんが、自身が芸術監督をつとめる「あいちトリエンナーレ2019」について取り上げました。

◆男女比6:4でも! 女性の割合「すごい高い」

3年に1度開催される現代アートの祭典「あいちトリエンナーレ2019」が8月1日から始まります。参加アーティストは74組。男女混在のグループなどを除くと63組で、その半数を超える32組が女性になりました。

これは、近年の国際芸術祭としては珍しいことで、このイベントで芸術監督を務める津田さんは、こう振り返ります。

「去年9月の段階で、気が付いたら(参加者の)男女比が6対4ぐらいになっていたんです。それで、美術関係者に『これって女性の割合がものすごい高くないですか?』って聞いたら『すごい高いです』と」。


実は、現在の美術大学の新入生男女比を見ても、女性の芸術家の卵が多いことは明らか。2018年では男性が13%から35%。一方、女性は65%から87%で、圧倒的に優勢です。


しかし「国際芸術祭となると“青”と“赤”が逆転するんです」と津田さん。2010年から17年までに国内で行われた国際芸術祭では、男性作家が8割近くを占めることも。圧倒的な男性優位が続いてきました。


津田さんはこの現象について「日本の美大の構造」と指摘します。教員の8、9割が男性である点に着目し「評価する側に男性が圧倒的に多いということもあり、審査する側が男性を好むという部分もあったと思う」。

◆美術館学芸員は女性66%も…

また、美術館においても同じような状況が見えてきます。学芸員の男女比を見ると、男性が34%で、女性が66%。しかし「館長」となると男性84%、女性16%に。津田さんは「上場企業の管理職に女性が占める割合が5%程度という現状とも、よく似ています」と話します。


10月まで行われる今年のトリエンナーレは「情の時代」がテーマ。津田さんは8月のイベントへ向けて、次のように締めくくりました。

「(女性アーティストの参加が多くなったのは)感情・情報・情けの観点から制作してくれる作家を、男女関係なく選んだ結果。(昨年で男女比が6:4と判明し)最後の調整として、テーマに合う、質のいい女性作家を選んでいった。もともと、アートの世界は女性のプレーヤーが多い。量(女性作家の数)がないと質(の高い作品)を確保できません。美術はアファーマティブアクション(差別是正のための積極的措置)が、すごくなじみやすい分野だと、やってみてわかった。自分にとって勉強になった部分ですね」。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/morning_cross/