東京パラに向けて 「静寂の格闘技」ゴールボールに懸ける!

2020年の東京パラリンピックの開幕まで、4月13日であと500日に迫ります。各地でパラスポーツを体験するイベントが開かれ、関心も高まる中、ゴールボールの日本代表選手も闘志に燃えています。

 視覚に障害がある選手たちが躍動する球技「ゴールボール」は、3人のプレーヤーがバレーボールと同じ大きさのコートでボールを転がし、ゴールが決まれば1点が入るという競技です。頼りにできるのは、自分の位置を確かめることができるラインの下に張られた糸と、鈴が入った「音の鳴るボール」だけで、選手はボールの動きを耳で判断しています。このため、プレー中は選手も観客も静かにする必要があり、ゴールボールは「静寂の格闘技」とも呼ばれています。

 ゴールボールの女子日本代表で活躍が期待されているのが、東京・青梅市出身の若杉遥選手(23)です。彼女の武器は「正確なコントロール」です。針の穴を通すような制球力で、国際大会で得点王に輝いた経験もあります。

 若杉選手が競技を始めたのは15歳の時でした。骨が目の神経を圧迫する病気で視力が低下し、転校先の盲学校で出合ったゴールボールが、新たな“希望”となりました。めきめきと力をつけ、17歳で出場したロンドンパラリンピックでは金メダルを獲得しました。しかし、連覇を狙ったリオデジャネイロパラリンピックでは、5位という結果に終わりました。生まれ育った東京で来年開かれる大舞台で、雪辱を誓います。