東京・町田の暴走事故 「ペダル間違えた可能性」

東京・町田市で車が歩道に突っ込み、子どもら4人がはねられた事故で、当初「覚えていない」と話していた運転手の60歳の女が「ペダルの踏み間違いの可能性がある」と供述していることが分かりました。

 町田市大蔵町で6月17日午後5時すぎ、職業不詳の女(60)が運転する車が歩道に乗り上げ、塾帰りの子どもらに突っ込みました。警視庁は、自動車運転処罰法違反の過失傷害の疑いで、女を現行犯逮捕しました。女は事故当時「右に曲がろうとした時に意識が飛んだ。覚えていない」と話していましたが、その後「アクセルとブレーキを踏み間違えた可能性がある。小さい子どもや母親にけがを負わせてしまって申し訳ない」と供述していて、運転ミスによる事故の可能性が出てきました。

 この事故で、小学生を含む5歳から7歳の子ども3人と、50歳の女性1人がはねられ、女性と7歳の女の子の親子が胸や太ももの骨を折る大けがをしました。警視庁によりますと、車は赤信号にもかかわらず交差点に進入し、現場にはブレーキの跡はなかったということです。付近の防犯カメラの映像にもスピードを落とすことなく交差点に突入する車が写っていて、ブレーキを踏んでいるように見えません。

 現場付近の住民は「(車の)前方はぺちゃんこだった」「どーんという音がして、子どもたちは泣くというよりわめいていた」と証言しました。

 警視庁によりますと、車を運転していた女は持病や服用していた薬はないということです。

 交通事故を分析している中島博史さん(交通事故鑑定人)は、防犯カメラの映像を分析し、車が交差点に入る通常のスピード以上の速度が出ていたと指摘します。中島さんは「恐らく40キロ超で交差点に進入していると思われる」と指摘し「信号を見て止まろうと思ったが、間違えて一瞬アクセルを踏んでしまって、離そうしたら気が遠くなったとか、操作できなかったのでは。こういう状況なら、40キロ程度での交差点進入もあり得る」と分析しています。

 また、当時の状況について、事故直後は「覚えていない」と話していた運転手の女が、その後「ペダルの踏み間違い」の可能性をほのめかしていることについて、中島さんは「思い出せないとか、自分がどういう操作をしたかという記憶の混乱は、しばしば見られる現象。多少、事故を客観的に見て落ち着いて考えられるようになると、どういう状況だったと説明が出てくることはある。事故直後の説明と変わることはしばしばある」と話しています。

 警視庁は事故の詳しい原因を調べています。