“イエローでホワイトで、ちょっとブルー”な少年の成長記… 人生を考え直す1冊

TOKYO MX(地上波9ch)の情報バラエティ生番組「5時に夢中!」(毎週月〜金曜 17:00〜)。6月27日(木)放送の「中瀬親方のエンタメ番付」のコーナーでは、新潮社出版部部長の中瀬ゆかりさんがおすすめのエンタメ作品を番付形式で紹介しました。

【“中瀬親方”による6月のおすすめ作品】

◆関脇
漫画「おばさんデイズ」
まめ 著(扶桑社)


Webサイト「cakes(ケイクス)」で人気連載中の漫画が単行本化! 3人の子どもを育てるシングルマザー・まめさんの身に起こる愉快な出来事をつづった、日常系ギャグ漫画。

中瀬親方のコメント「プッと吹き出すようなシーンがいくつもあります。例えば、少し変わった話し方をする知り合いとか、ややこしい書道の先生とか、銭湯でやってしまった恥ずかしい失敗とか。シュールなおばさんの日常が、ヘタウマな、味わいある絵で描かれています。読み終わっても、また1から読みたくなる作品です」

◆大関
映画「存在のない子供たち」
7月20日(土)公開


レバノンで生まれ育ったナディーン・ラバキー監督が、中東の貧困と移民問題に挑んだ作品。両親が出生届を出さなかったために、法的には社会に存在していない少年・ゼイン。自分の誕生日も知らず、学校にも通えず、劣悪な環境で労働を強いられるばかりか、唯一の支えだった妹が11歳で強制結婚させられてしまう。怒りと悲しみで家を飛び出すが、そこに待っていたのは過酷な現実だった。わずか12歳で、両親を「僕を生んだ罪」で訴えようとするゼインの未来は……。

中瀬親方のコメント「リサーチに3年くらい時間をかけたという作品です。ここに出てくる子どもたちは、実際にこういう(貧しい)暮らしをしているような素人さん。目の色や、なんとも言えない表情がリアル。ほぼ実話がベースなのですが、決してドキュメンタリーではなく、豊かな物語性があり、釘付けになる映画です」

◆横綱
小説「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」
ブレイディみかこ 著(新潮社)


主人公の“ぼく”は、父がアイルランド人、母が日本人で、ロンドンに暮らす少年。優等生だったにもかかわらず、人種も貧富もごちゃまぜの元・底辺中学校へ通い始める。“世界の縮図”のような学校で、人種差別丸出しの美少年や、ジェンダーに悩むサッカー小僧に出会いながら、人生で本当に大切なことは何かを学んでいく……。

中瀬親方のコメント「作中に“シンパシーとエンパシー”という言葉が出てきます。シンパシーは、自分と同じような立場の人に対しての共感。しかし、エンパシーは、自分とまったく違う境遇の人に心を寄せること。“ぼく”はそれを『他人の靴を履いてみるってことでしょ?』と表現します。この作品は、そういった箴言に満ちていて、逐一メモをとりたくなるんです。子育てをしていてもそうでなくても、人生を考え直すうえで、こんなにいい本はない。出会えてよかったと絶対に思える本。ぜひ読んでみてください!」

中瀬さんが推す3作品、ぜひチェックしてみてください! 毎月最終木曜日に発表するこのコーナー、次回6月のエンタメ番付は、7月25日(木)にお届けする予定です。お楽しみに。

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<番組概要>
番組名:5時に夢中!
放送日時:毎週月〜金 17:00〜17:59 <TOKYO MX1>
「エムキャス」でも同時配信(地上波放送エリアを除く)
メインMC:ふかわりょう(月〜木)、原田龍二(金)
アシスタントMC:大橋未歩(月〜木)、ミッツ・マングローブ(金)
月曜コメンテーター:マツコ・デラックス、若林史江、ガウ(黒船特派員)
火曜コメンテーター:岩下尚史、コーヘン会(黒船特派員)
水曜コメンテーター:美保純、江原啓之、おおたわ史絵、小原ブラス(黒船特派員)
木曜コメンテーター:岩井志麻子、中瀬ゆかり、ジョナサン(黒船特派員)
金曜コメンテーター:中尾ミエ、堀江貴文(※月一出演)、セス(こども黒船特派員)
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/goji/
番組Twitter:@gojimu
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