芸能界・テレビ業界は変わるべき…相次ぐ事務所トラブルに弁護士が提言

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。7月22日(月)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、レイ法律事務所 代表弁護士の佐藤大和さんが、芸能業界・テレビ業界のあり方について意見を述べました。

◆対等なはずが上下関係に

詐欺グループの宴会に参加して現金を受け取っていたなどとして、吉本興業から契約解除された宮迫博之さんと、謹慎処分中の田村亮さんが7月19日(土)に会見を開きました。自身は「会見を開きたい」と吉本興業側に提案したものの、受け入れてもらえなかったことを明らかにしました。

また、ジャニーズ事務所では、元SMAPメンバーのテレビ出演を巡り、独占禁止法違反の恐れがあったとして、公正取引委員会から注意を受けました。同事務所は「圧力の事実はなかったものの、当局の調査は重く受け止める」旨のコメントを公式サイトにて発表しました。

これらの芸能事務所トラブルを受けて、佐藤さんは「芸能業界もテレビ業界も、積極的に変わらなきゃいけない」と警鐘を鳴らします。そして、「本来、芸能事務所と所属するタレントは、“対等な関係”であるべきなのに、“上下関係”になってしまっている。芸能人の地位は、不安定で弱いということを、もっと世間の皆さんに知ってほしい」と声高に訴えます。


芸能人よりも芸能事務所のほうが強い芸能業界における構造的な問題について、佐藤さんは「テレビ局も追随している」と指摘。自身は、公正取引委員会に対し、芸能業界の問題についての報告書を数多く提出してきたそうです。しかし、「行政が動くのが遅かった。芸能事務所やテレビ局にもいろいろな問題があったが、最近ようやく動き出した」と実感を口にします。


◆「公平な契約書を作っていくべき」

MCの堀潤が「行政側も忖度している可能性」について問うと、佐藤さんは「忖度があったかもしれないけれど、個人事業主か労働者なのかという難しい問題もあるので、行政も簡単には動けなかった。そこは法律の不備だと思う」と見解を示します。

今回の一連の騒動があったにもかかわらず、吉本興業は今まで通り所属タレントとの契約は書面ではなく口約束で、との姿勢を崩さない対応に「契約書は作るべき」と強調。加えて、「公平な契約書を作っていくべきで、不公平な契約書は独占禁止法違反の可能性がある」と指摘します。


◆「テレビ局の信頼も問われている」

芸能事務所トラブルが相次ぐなか、民放とのつながりが露呈している現状に「テレビ局の信頼も問われている。いつまで芸能事務所側に対して忖度(そんたく)するのか」と声を上げます。

さらに、稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さん、のんさんらの名を挙げ、「CMにはたくさん出ているが、民放に出られていない。独占禁止法の圧力があったかどうかはわからないが、忖度はあったんじゃないかと一般の方たちの多くが感じている」と佐藤さん。

芸能人の正当な権利を守るべく、これまで多くの案件に携わってきているだけに、本来のあるべき姿に立ち戻るためにも「やはり当事者が動かないと始まらない。今こそ芸能人の方たちが立ち上がり、(芸能事務所に対し)“対立”ではなく“対話”を求めていくべき」と提言していました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/morning_cross/