30〜50代の80%は「歯周病」患者… 原因と予防法を医師が解説

TOKYO MX(地上波9ch)のワイドショー生番組「バラいろダンディ」(毎週月〜金曜21:00〜)。6月27日(木)放送の「無病息災!バラいろ健康学会 2ndシーズン」のコーナーでは、産婦人科医の丸田佳奈先生が「歯周病の恐ろしさ」を解説しました。

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の森田学教授らの研究グループによると、歯周病は気圧や気温の変化後、3日以内に急激に悪化する場合があるといいます。そのため、梅雨の時期は要注意なのだとか。

そこで今回は、歯周病について解説していきます。

◆歯周病の原因と現状

歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。

歯肉と歯牙の間には「ポケット」と呼ばれる隙間があります。健康な状態でもポケットはありますが、ここに歯垢(プラーク)・歯石などが溜まると、歯肉が炎症を起こしたり、歯槽骨が溶けて歯がグラグラしたりします。


酸によって歯が溶ける虫歯と異なり、歯周病は、歯を支える歯茎や歯槽骨に炎症性の変化がおこる病気です。初期は自覚症状がほとんどなく、歯科医療機関を受診しないと、なかなか気づくことができません。

進行していくにつれて、知覚過敏やむず痒さが生じ、歯が自然に抜け落ちるほどの重症になることも。歯を失う原因は、虫歯が約3割なのに対し、歯周病はなんと約4割。

国内の患者数は約398万人で、男性より女性のほうが多いのが特徴。丸田先生は「妊娠中や閉経後などに、女性ホルモンの関係で、歯周病が悪化する口腔環境になることがある」と話します。

年代別の有病率では、20代が70%、30〜50代が80%、60代が90%と、年を重ねるごとに増えていきます。この数字に驚く出演者に、「ほとんどの人は軽症以上を患っている」と丸田先生。ちなみに、「70代以上は歯がなくなるので(有病率が)下がる」のだとか。

◆歯周病のリスク因子

喫煙者は、非喫煙者に比べると「3〜8倍のリスクがある」と話す丸田先生。ほかにも、以下の年代や習慣、特徴に当てはまる方は、より注意が必要です。

・45歳以上
・悪い食習慣がある
・ストレスを抱えている
・歯並びが悪い
・歯ぎしり、くいしばり、口呼吸をする
・不適合な被せもの、義歯を装着している
・妊娠中
・薬を長期服用している
・全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)がある

◆歯周病が及ぼす全身疾患

歯周病は、全身に影響を及ぼす可能性があります。

歯垢・歯石に含まれる細菌を、口腔内を経由して肺に吸い込むと「誤嚥性肺炎」の原因になることがあります。また、血管を経由し、細菌が体内に移行すると、「虚血性心疾患」「感染性心内膜炎」「脳梗塞」のほか、糖尿病の悪化や、女性であれば子宮に影響し、早産の原因になることも。

◆歯周病の予防法

まずは、丁寧な歯磨きを心がけること。歯ブラシの毛先を歯の表面に対し、直角に当て、前後に小刻みに動かす「スクラッビング法」、毛先をポケットに入れて磨く「バス法」、そして、隙間の汚れを掻き出すように磨く「縦磨き」など、さまざまな磨き方を組み合わせて工夫しましょう。


丁寧な歯磨きを続けていると、だいたい1ヵ月ほどで歯ブラシの毛が開いてきます。そのため、歯ブラシの交換目安は1ヵ月と覚えておきましょう。

また、電動歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシ、オーラルリンスなど、歯磨きアイテムを工夫するのも良いでしょう。

そして、定期的に歯科で歯石除去をしてもらうことも重要。一度歯垢が固まると、自分では綺麗に取れないことがほとんど。

日ごろのケアも工夫しつつ、定期的なメンテナンスを受け、口内を健康に保って梅雨を乗り切りましょう。

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<番組概要>
番組名:バラいろダンディ
放送日時:毎週月〜金曜 21:00〜21:54
メインMC:蝶野正洋(月〜木曜)、島田洋七(金曜)
アシスタントMC:阿部優貴子(月〜木曜)、関谷亜矢子(金曜)
月曜コメンテーター:倉田真由美、武井壮、苫米地英人(隔週)
火曜コメンテーター:玉袋筋太郎、内山信二、安東弘樹
水曜コメンテーター:湯山玲子、遠野なぎこ、大竹まこと(月1)
木曜コメンテーター:梅沢富美男、ナジャ・グランディーバ、ダイアナ・エクストラバガンザ
金曜コメンテーター:水道橋博士、金村義明、ライムスター宇多丸、前園真聖(隔週)、デーブ・スペクター(隔週)
バーディ:大原優乃(月曜/6月)、森山るり(火曜)、梅宮アンナ(水曜)、橋本マナミ(木曜)、井上咲楽(金曜)
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/barairo/
番組Twitter:@barairoMX