“モノ言う少数派”行き着く先は…下村健一“政治家の育児”を提言

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。7月30日(火)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、令和メディア研究所主宰で白鴎大学特任教授の下村健一さんが“選挙後に有権者がすべきこと”について見解を述べました。

◆参院選は「全党が負け」

先日行われた参議院選挙では、総得票が20%以下にも関わらず「自民党勝利」と言われています。しかし下村さんは「投票率が49%にとどまったということは、棄権した人が単独過半数。自民党が勝ったわけではなく、全党が負けたというのが正しい表現」と言います。

現状、民主主義的な権力掌握は半々ゲームになっているそうで、投票者の半分が棄権した場合、残りの半分(1/4)をとれば政権を獲得でき、さらにその中で最大党首になるにはその半分(1/8)をとればいいそう。そのため、少数派と諦めている人たちが大多数という、おかしな状況になっています。

そして、この大多数の少数派が“沈黙の少数派”になるか“モノ言う少数派”になるかがすごく大きいと指摘します。

◆有権者が政治家を育て“マシ”にしていく

今回“モノ言う少数派”として目立っていたのが「NHKから国民を守る党」と「れいわ新選組」でした。

下村さんは、れいわ新選組を「寿司桶のなかのワサビ」と表現。ピリっとした刺激があるワサビのような存在は必要だと言います。しかし、そういった存在の行き着く先は「純粋なワサビのまま少数でいる」。もしくは「ほかの寿司と混ざって仲間を増やしていく」の二者択一になるそう。

ただ、れいわ新選組は代表の山本太郎氏が“政権を獲る”と明言しています。それだけに、今後目指すのは「仲間を増やすほうのはず」と予想。その場合、今は歯切れのいいことを言って拍手喝采を浴びていますが、仲間を増やすことで妥協が生まれ、支持者が離れていくのか、ある程度は飲んでくれるのか、気になっているようでした。

MCの堀潤は、同じような感覚を約10年前に味わったことがあるそう。そのときは、堀が票を投じた政党が躍進し政権交代。それを素直に喜んだそうですが、その後なし崩し的に、いろいろなことが途中で挫折してしまったとか。

当時TBSにいた下村さんは、そのときのことを「僕たちがこれから育てなきゃダメ」とブログに綴っていたそうです。つまり、50年も続いてきた政権を自分たちが投票で交代させた、そのおとしまえを付けなければならず、「50歳の大人と生まれたての赤ちゃんの勝負になるんだから、もっとみんなでよちよち歩きを守ろう」と話をしたそうです。

最後に下村さんは、「スペアタイヤ無しで車がパンクしたらどうするの?」、「スーパーヒーロー探しの旅をやめて、“マシ”を育てよう」という2つの意見を提示します。


前者については、第2勢力を持たない社会は本当に危ないそう。とはいえ、これは反自民という意味ではなく、野党の重要性を指摘。

そして、後者については「有権者は政治家の“出産”だけでなく“育児”にも関わろう」と下村さん。投票はあくまで出産であり、有権者はそこから先の政治家を育てる“育児”にも責任を持ち「どうやって政治家をマシにしていくか」を考えていくべきだと主張しました。


「FINDERS」創刊編集長の米田智彦さんも、カリスマによる政治は危険に感じているそうで、スーパースターはいらない派。むしろ「みんなで考え、みんなで決めていくほうがいい」と話しました。

番組では、れいわ新選組と同じく“モノ言う少数派”として議席を獲得したNHKから国民を守る党に、無所属の丸山穂高衆院議員が入党したことにも触れ「NHKから国民を守る党の人集めについてどう思いますか?」というテーマで視聴者の生投票を実施しました。結果は以下の通りです。

◆NHKから国民を守る党の人集めをどう思いますか?
良いと思う……1,119票
反対……1,743票


この結果に堀は安堵していましたが、下村さんは「良いと思う」と答えた人の理由が気になるよう。「そこに本質が隠れている」と話していました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/morning_cross/