「暴力指導問題」乗り越え…体操・宮川紗江 東京五輪出場への“絶対条件”とは?

東京にゆかりのあるアスリート情報をお届けするTOKYO MX(地上波9ch)の総合スポーツ番組「TOKYO LOVE SPORTS」(毎週月曜20:00〜)。7月15日(月・祝)放送の「カウントダウンTOKYO」のコーナーでは、前回に引き続き、体操の宮川紗江選手を紹介しました。

◆恐怖心との戦い

現在、宮川選手が最も力を注いでいるのは、苦手種目である段違い平行棒と平均台の底上げだ。2020年東京オリンピックへの出場を果たすには、この2種目の強化は“絶対条件”と言っても過言ではない。

しかし、宮川選手には乗り越えなければならない壁があった。それは、“恐怖心”の克服だ。彼女が苦手とする段違い平行棒で、後ろ向きでの移動技は鉄棒との距離感が掴みにくく、接触してしまう恐怖が頭をよぎり、思うように技が出せずにいた。

「すごいビビりです。何が怖いかとか、何が不安なのかとかを(紙に)書き出すなどのメンタルトレーニングもしている。怖いというものに関しては、基本体操は全部怖い」


彼女の口から飛び出したのは、意外にも体操そのものに対する恐怖心だった。なかでも、段違い平行棒では、バーにカバーを被せないと恐怖心で思い切った練習ができないほど。

そんな彼女の恐怖心を取り除こうと、何度も反復練習に寄り添う速見佑斗コーチの姿があった。

時折、あまりの恐怖心から「ヤバっ、怖い!」と声を発することも。すると、速見コーチは「当たらないから。今のは、(バーに)“当たりそう”と思って、ビビッて怖かったんでしょ? でも、実際に当たっていないし。それくらいの練習をしていかないと練習にならない」と言葉をかける。

「昔よりは、だいぶ感覚もついてきたし、いろいろと自分のポイントとかもわかってきたので、(恐怖心は)少しずつ減ってきている。でも、その状況に置かれると、やっぱり怖い」

◆勝負の「全日本シニア選手権」

そう本音を漏らす宮川選手が見据えているのは、2020年東京オリンピック出場への足がかりとなる8月30日(金)〜9月1日(日)に開催される「第52回全日本シニア・マスターズ体操競技選手権大会」だ。

この大会で掲げる目標は、跳馬、段違い平行棒、平均台、ゆかの4種目で安定した演技をすること。

「(得意とする)跳馬でいい演技をして『やっぱり日本には、宮川紗江という選手が必要だ』としっかりアピールできるような試合をしたい。それで(来年4月の)全日本の権利をしっかり取ることが目標です」

“昨年の騒動も、全部プラスに……”速見コーチと二人三脚で挑む、8月の「全日本シニア選手権」。悲願の東京オリンピックへの切符を手繰り寄せるべく、“恐怖心”に打ち勝つことができるのか――。本大会から目が離せない。

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<番組概要>
番組名:TOKYO LOVE SPORTS
放送日時:毎週月曜20:00〜20:40  「エムキャス」でも同時配信
キャスター:登坂淳一、稲村亜美
コメンテーター:水内猛
リポーター:宮下純一(カウントダウンTOKYO)、室伏由佳ほか
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/sports/tokyo_love_sports/