“ネット上で裁判”現実に!? 時短へIT化 現役弁護士が解説!

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。9月6日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、弁護士の山岸久朗さんが“裁判のIT化”について見解を述べました。

◆民事裁判審理を迅速化

最高裁や法務省などで作る研究会が、民事裁判の審理を迅速化させる特別な訴訟手続きの導入を検討していることがわかりました。原告が希望し、被告が同意すれば、争点を絞り込むなどして審理を迅速化し、平均でおよそ16ヵ月と言われる審理期間を半年以内に短縮。これにより、早期決着が必要な企業間紛争などが対応しやすくなるとしています。

山岸さんは経験上、既存の裁判は「短くて1年ぐらい、だいたい2年かかって当たり前。長いもので3年、4年“温めている”ものもある」と言います。

長期化する理由は、民事訴訟法による原則があるから。


◆口頭主義から書面主義へ

大事な原則であることは間違いないものの「これがいろいろと足をひっぱる」と山岸さん。例えば、口頭弁論によって誰でも傍聴できるような状態にし、公平性を保とうとしていますが、口頭で難しいことを言われても裁判官は急には理解できないそう。結局は、予め用意された準備書面による「書面主義に変わっている」と山岸さんは述べます。

そんな長い裁判を短縮化するための手段として用いられるのが「裁判のIT化」です。

その1つが「e提出」。これは準備書面などをインターネットで提出可能にしようという取り組みです。今後、民事訴訟法は改正する予定だそうですが、これは現行の法律に反さない範囲で、今年2月からすでに運用が始まっているそうです。

2つ目が「e事件管理」。今まで裁判では、次回までに提出するものなどを口頭でやりとりしていたため、ほとんど共通認識が残っていないんだとか。しかし、IT化することで、「いつでも誰でも裁判がわかる、管理できるようになる」と言います。

3つ目が「e法廷」。原則的に、弁護士は裁判所に行かなければならないそうです。遠方の場合、現地へ行けなければ延びてしまいますが、オンライン上での裁判で問題は解消されます。「これは今までにない」と山岸さん。


MCの堀は「大胆ですね!」と驚くものの、セキュリティなどが気になるよう。実際、セキュリティをはじめ、お年寄りでIT化に対応できない場合や、当事者訴訟の場合はどうするのかという問題があるものの、山岸さんは「すでに一部は導入されている」と紹介しました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/morning_cross/