アスリートの動きをゲームやアニメに活用…富士通が描く未来の技術とは

東京にゆかりのあるアスリート情報をお届けするTOKYO MX(地上波9ch)の総合スポーツ番組「TOKYO LOVE SPORTS」(毎週月曜20:00〜)。8月19日(月)放送の「登坂が行く! マロズクローズアップ」のコーナーでは、前回に引き続き、富士通株式会社が開発している体操競技の採点支援システム後編をお届けしました。



◆なぜ体操競技だったのかキャスターの登坂淳一が訪れたのは、富士通株式会社汐留本社。同社の東京オリンピック・パラリンピック推進本部シニアディレクターの藤原英則さんを筆頭に開発を進めているのは、体操競技の採点支援システムだ。数あるスポーツ競技のなかから、なぜ体操競技を選んだのかを登坂が問うと、「3次元、体そのものをセンシング(センサーで計測)するという領域のものが今までなかったところに着目しました。何の競技から取り組めばいいのかを考えたときに“体”を“操る”と書く競技が体操だった」と藤原さん。まずは体操競技の動きをデータ化させることで、ほかの競技にも応用できるかもしれないと考えたそうだ。「体操競技は10種目あるので、何から始めようかとみんなで考えて選んだのが『あん馬』でした。あん馬は、台の上で演技されているので(選手は)その場から動かないぶん、楽勝だと思った」

しかし、この判断が苦労のはじまりだった。体操関係者からは「10種目もあるのに、なぜ一番難しいあん馬から始めるんですか?」との疑問の声もあったそうだ。あん馬は、旋回と倒立を繰り返し、技が12くらい入っている上に、どこからどこまでが技なのか、審判が見ても技の切れ目がわかりづらいだけに、「AIなんかで判断できるわけがない」とも。こうした声にも耳を傾け、数えきれない苦労の末に完成したのが、採点支援システムの要となる「3Dレーザーセンサー」。試行錯誤しながらさまざまな角度から演技を採点できるシステムを作りあげたのだ。

◆終わりなき、未来への挑戦現在、新たに開発中の採点支援システムでは、技の基準を満たしているか、ルール通りの動きをしているかなどを認識し、画面上に技の名前や種別、難度、点数が自動で表示されるところまできている。審判の判定と比較しながら、着実に精度を上げている。

富士通の開発は、採点支援システムだけではない。体操競技をより楽しく観戦できる仕組みとして、「音声解説サービス」をはじめ、さまざまな取り組みも。なかでも、登坂が注目したのは、選手たちの本物のデータを使って、ゲームやアニメーションに活用すること。「これまで、モーションキャプチャーを使い、時間をかけてアニメやゲームが作られていたものを、こうした本物のデータをもっと使ってもらい、よりリアルなデータの2次利用ができてくれば、選手にお金が還元されるようになる。ビジネスとして一緒に稼いで、選手、協会に回していけるようなサイクルを作り上げていきたい」と熱く夢を語る。

その思いには、富士通が掲げる“夢をかたちに”を体現するべく、社員たちに脈々と受け継がれてきたDNAがあった。藤原さんは、「世界をあっと驚かせたい」と話し、最後に自らを奮い立たせるように誓う。「選手が日の丸を背負って大会会場に行っている姿を見て、自分たちは企画力と技術力で“世界初だ!”と。2020年に日本発の世界初をやってみたいと思っている」

※この番組の記事一覧を見る<番組概要>番組名:TOKYO LOVE SPORTS(9月までの放送情報)放送日時:毎週月曜20:00〜20:40 「エムキャス」でも同時配信キャスター:登坂淳一、稲村亜美コメンテーター:水内猛リポーター:宮下純一(カウントダウンTOKYO)、室伏由佳ほか番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/sports/tokyo_love_sports/

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