笠井アナが「第32回東京国際映画祭」をズバリ総括! 今後の課題は…

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。11月11日(月)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、フリーアナウンサーの笠井信輔さんが“東京国際映画祭”について見解を述べました。



◆東京国際映画祭の実情は?

10月28日(月)から開催されていた「第32回東京国際映画祭」が11月5日(火)に閉幕。最高賞・東京グランプリはデンマーク映画「わたしの叔父さん」に贈られ、日本映画では「喜劇 愛妻物語」が最優秀脚本賞を受賞しています。

例年同様、総合司会を担当した笠井さん。審査委員長のチャン・ツィイーさんらが登壇した国際審査員記者会見では、「東京国際映画祭が今ひとつ盛り上がっていない、どうすればいいか?」という質問があったそうです。

すると、国際審査員は「そんなことはない。頑張っていますよ」と受け流したものの、廣木隆一審査員は「国のバックアップがもっとあったほうがいい」と発言。笠井さんも同意見だったようで、「今年はちょっと予算が削減されている印象があった」と言います。

ここ5年の1日あたりの動員数を見てみると年々微増していますが、今回は期間が1日減。それだけに笠井さんは、「国、東京都に支援をお願いしたい。そうすれば、さらにおもしろい映画祭になる」と行政に協力を求めます。

◆全世界で開催される映画祭の魅力とは?

前述の通り、今年は「わたしの叔父さん」がグランプリに輝きました。これは酪農家の叔父が体調を崩し、その姪御が仕事を手伝う物語で、「やりたいことがあるなかで、姪御がどう選択をするのかという胸に迫る映画」と笠井さん。しかも、叔父役は出演女優の本当の叔父で酪農家。役者としては素人にも関わらず、「この人の芝居がまたリアルで……」と賞賛。

審査員特別賞はウクライナ映画「アトランティス」。これは未来のウクライナ戦争で傷ついた兵士のその後を描いているのですが、主演を選ぶ際には実際に戦争に出兵し、PTSDで帰国した人限定でオーディションを行ったそう。笠井さんは、「本当に傷ついた人を主人公にして、また同じ体験をさせようという日本ではありえない作品」と驚きつつ、それでも出演する理由について、「今でもロシアとの戦争は続いていることを世界に表明したくて参加している。伝えたい思いがある」と解説。

また、最優秀脚本賞を受賞した「喜劇 愛妻物語」は、脚本家である足立紳監督の作品です。これは、売れない脚本家が妻に罵詈雑言を浴びせられ続けるという自分のことを題材にした映画で、「とてもおもしろい。観ていて本当に笑っちゃう」と笠井さん。その他、日本映画スプラッシュ部門の作品賞に輝いた「i-新聞記者ドキュメント-」についても、「日本の今の報道で何が問題なのかを浮き彫りにするような作品」と賞していました。

そして、笠井さんは「単に上映して舞台挨拶をするだけでなく、上映後に監督や主演俳優が出てきて、一般の人が質問する。それがおもしろさ」と映画祭の魅力についても言及。それを初めて知ったmanma代表で慶應義塾大学院生の新居日南恵さんは、「観るだけでなく、それを語るというところをもっと広げていけると素敵だと思う」とコメント。

堀も「パブリックとは何かと考えたら、そういう交わりの場をアートを通じて演出していくこと。だからこそ公的資金が入っても、それは何かが醸成されることに繋がっていく」と話しつつも、実際に資金を投入するには映画祭の意義を明確に示す重要性を示唆。笠井さんはそれに同意しつつ、「とにかく来年また来てください」と視聴者に向けメッセージを送っていました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross

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