実は大変! 双子を持つ親の苦労…注目されつつある多胎児支援の現状

実は大変! 双子を持つ親の苦労…注目されつつある多胎児支援の現状

「多胎児支援」に注目集まる

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。11月11日(月)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、manma代表で慶應義塾大学院生の新居日南恵さんが“多胎児支援”について見解を述べました。



双子を乗せたベビーカーをバスが乗車拒否

ベビーカーに双子を乗せた女性が名古屋市営バスの運転手から乗車を拒否されたとの声が寄せられ、名古屋市交通局は事実関係について調査を進めています。乗車拒否された女性によると、バスに乗ろうとした際に常備されている車いす用のスロープを使いたいと求めたところ、運転手からの応答がなかったため、女性は乗車を諦め、所用先まで片道およそ40分歩いたそうです。

新居さん曰く、“多胎児”とは双子や三つ子のことで、今回の件は双子を抱えた母親がバスの乗車時、乗務員からベビーカーをたたんで乗せてくださいと言われたそう。しかし、子どもを2人抱えながらそれを行うのは難しく、スロープを求めるも応答はなし。「多分、運転手さんも車いすの方にスロープを使うのは当たり前と思っていても、双子のお母さんがどのぐらい大変なのか認識がないので、配慮することが想像つかないというか、過剰に映ってしまったのかな」と新居さんは慮ります。

多胎児に関する報道はこの他にもあり、話題になったところでは今年、愛知県豊田市で三つ子を育てていた母親が一番下の子どもを亡くしています。そして、それを機に多胎児を持つ親の負担についての議論が生まれ、「少しずつ多胎児の支援が注目されてきていると思う」と新居さん。

◆出生率は減少も双子の数は変わらない!?

厚生労働省のデータによると、日本では出生率は年々下がっているものの、双子や三つ子の数はほぼ変わっていません。以前、双子は全体の1%程度だったものが2009年には約2%となり、「50年間で二倍になっていると言われているような状況」と言います。その理由について新居さんは、医療技術の進歩や不妊治療などが増えていることを挙げ、「不妊治療を経ると多胎児は生まれる可能性が高まるそう」と補足。

また、多胎児には早産が多く、低体重出生児の割合が高いなど、子育てで困難に直面する割合は高いそうです。実際問題、「ワンオペ育児」のような母親だけで子育てをしている場合、1人をあやしているときにもう1人を誰が見るのかなど問題は山積し、「1人で抱え込んでいる人がすごく多いことが、多胎児の困難というところから見えてくる」と新居さんは指摘します。

そして、最後に新居さんは多胎児を持つ親をバックアップするプロジェクトを紹介。それは、「双子妊娠がわかったときに読む最初の一冊を作りたい!」とクラウドファンディングで資金を募っているもので、新居さん自身も双子の当事者として応援しているそう。

これは、早産のリスクが高い双子出産に父親はどう寄り添うべきかや双子の育て方、さらには成長して大きくなり、互いにライバル視したときの接し方など、双子ならではの問題に対して経験者が情報を発信するためのプロジェクト。新居さんは「行政の支援も必要ですが、こういった当事者発信のプロジェクトを支援し、世の中に多くいる多胎児をもう少し支援していくことが大事」と話していました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross

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