都心を通過する羽田空港の新飛行ルート…問題は山積み!?

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。2月7日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、タレントでラジオDJのサッシャさんが“羽田空港の新飛行ルート”について見解を述べました。



◆羽田新ルートの実機飛行確認開始も……

東京都心を通過する羽田空港の新たな飛行ルートについて、国土交通省は民間旅客機を活用した実機飛行確認を始めました。新ルートは新宿上空約900m、渋谷上空約750mを通過。今回は騒音の測定も行われました。一方、アメリカ航空大手のデルタ航空が新たに採用した着陸方法については「安全性が確認できていない」とし、見合わせています。

サッシャさんは新たな飛行ルート圏内に住んでおり、まさに当事者。今回の実機飛行確認も実際に体験し、「想像以上に音が大きいと思った」と率直な感想を語ります。

そして、今回デルタ航空の飛行確認見合わせについて解説。国際民間航空機関は着陸時の推奨進入角度を3度とし、プラスマイナス0.5度は許容範囲としているそうですが、新ルートはギリギリの3.5度。国土交通省は「世界でも他に例があるので安全」と言っているものの、「これだけ密集した大きな空港でこの角度はあまりない」とサッシャさん。さらに、着陸時にはそれなりの技術を要するため、デルタ航空としては訓練した上で3月29日の運用開始に挑むべく、今回の実験には参加しなかったそうです。

◆羽田空港は「みんなの空港!」

そもそもなぜ新ルートができたかと言えば、「当然ながら騒音の問題」とサッシャさんは指摘。

国際的な基準で騒音レベルが62dB以上の地域は住宅防音工事をすることになっているそうですが、これは1日を通し最も人がいる時間帯の係数を大きくした相対的な数値が用いられるとか。しかし、今回は最大1時間に40便以上着陸するものの、その時間は限られ、飛行機が着陸しない時間の騒音はゼロ。「だから平均すると数値は下がる。実際、(飛行機が)飛んでいる時間帯は(騒音の)体感が高い」とサッシャさん。

また、高層マンションの上層階の居住者はさらに騒音が大きくなるとか。そのため、「資産価値が下がるのでは?」と住民が弁護士に相談する動きもあったそうです。

さらに、前述の進入角度(3.5度)も「あくまで晴天時。天気が悪いと結局3度に戻る」とサッシャさん。そして、夏は南風が強くなり、そうなると飛行機が進むための出力もあがるため「(騒音は)もっと大きくなるはず」と言います。

サッシャさんは今回の問題の難点として羽田空港の利便性の良さを挙げつつ、アジアに数多くのハブ空港があるなか「国として羽田空港をどうしていきたいのか。今後も利益を享受していくのか、ということも含め議論していかないと」と主張。一方で、「東京は世界でも希有な人口密集地。国の共有財産を維持するためにも柔軟に考え、騒音対策など補助金を含め対応してもいいのでは」と訴えていました。

介護福祉士の上条百里奈さんは、街中にある空港の前例として福岡空港を挙げると、地元が福岡のキャスター・宮瀬茉祐子がそれについて言及。福岡の人たちはもともと騒音に慣れていたこと、さらには使用時間帯が決まっていたこと、補助金も手厚く出ていたこともあり、「街から近い距離に(空港が)あることを誇りに思っている人のほうが多いと思う」と地元民の声を代弁。

最後にサッシャさんは「(羽田は)みんなの空港でもある。騒音を浴びている人もそうでない人も利益を享受している。だからみんなで騒音に対しても考えるべき」と話していました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross

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