ゲーム依存の本質は…使用時間ではなく自信のなさ!?

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。2月13日(木)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、慶応大学特任准教授でプロデューサーの若新雄純さんが“ゲーム依存”について見解を述べました。



◆WHOも疾病に認定したゲーム依存の本質とは?

8歳未満の子どもがゲームをするのは、平日60分、休日は90分までと制限する内容を盛り込んだ「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」の素案が議論を呼んでいます。この素案では、WHO(世界保健機関)でゲーム依存が正式に疾病として認定されたことに触れ、「子どもたちを依存症から守るための対策」としていますが、一律で制限することや科学的根拠を疑問視する声も多いようです。

若新さんは「前からこの条例の方向性については疑問があった。僕は反対」と言います。「スマホやソーシャルゲームはただのツールでなく、社会の一部になってきている」と指摘し、「それを教育という視点で制限するやり方が本当に正しいのか考えたい」と主張します。

依存症には大きく3つの種類があると言われているそうで、1つは「薬物」。もう1つは、つい何かをいじってしまうような「行為」。そして、ホストクラブにハマるなどの「人間関係」。

今回問題になっているスマホやゲームに関しては「行為」。さらには友達と競い合ったり、人と出会ったりする要素も大きいため「人間関係」の分野とも言われているそうですが、若新さんは「制限することが依存の問題の本質なのか」と疑問視します。

というのも、若新さんの調べでは、スマホやゲームの依存は、その使用時間の長さによるものではないそう。事実、長く使っていても依存しない人もいて、「依存してしまう人は、友達との人間関係がうまくいってないとか何も認めてもらうことがなく、自分に自信がない人がそこから生まれる不安や寂しさを埋めるために没頭する」と言います。そして、ゲーム内で評価されることで一時的な安心を得られたり、いろいろな人と繋がれたりすることで寂しさを解消するなど、自信のなさを埋めることが依存になりやすいとか。

さらに若新さんは、「スマホやゲームをやっているから依存になるのではなく、日常生活で自信を持てないとなってしまう。やっていても地元で友達が多いとなりにくいし、居場所があり、活躍の機会があると思えているとならないと言われている」と解説。

ただ、今の世の中では学校や社会が用意した序列に誰もが当てはめられ、「その中で不安になっていく」と若新さん。それだけに、「どこかで自分には出番がある、自信を持ってやれる場所を学校が提供しないといけない。自分に自信を持つということがどういうことなのか考える教育が必要」と訴え、最後に「自分には何か価値があるという自信の付け方を真剣に教育の文脈で考えるべきで、そのきっかけのツールを制限することは意味がない」と述べていました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross

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