新型コロナ、感染者がゼロの国も! 大使に各国の対策や現状を緊急取材

東京に関わるさまざまな外国人の視点で東京の魅力を再発見するTOKYO MX(地上波9ch)の国際情報バラエティ番組「明日どこ!? DX」(毎週月曜16:30〜)。4月13日(月)の放送では、「今だから各国大使とつながろう」と題し、緊急企画をお届けしました。



◆大使が語る新型コロナ対応の最前線!

現在、世界各国で新型コロナウイルスが猛威を振るっており、日本では緊急事態宣言が発令されるなど、異例の事態に直面しています。そこで今回は、これまで番組コーナー「大使館★晩餐会」に出演いただいた各国の特命全権大使にビデオ通話でインタビューし、現地の様子などを伺いました。

◆ミクロネシア連邦

赤道近くの太平洋に浮かぶ、およそ600もの島々からなるミクロネシア連邦。美しい海がシンボルの観光立国は、現在どのような状況なのでしょうか。

ジョン・フリッツ駐日特命全権大使は、駐日ミクロネシア連邦大使館からリモート出演。「うちのスタッフは、家で待機しながら(リモートワークで)お互いに仕事をし合っている」と言います。

そして、現地はと言うと、「現時点では、まだ新型コロナに感染した方は出ておりません(※4月10日時点)」と大使。同国では1月末、いち早く非常事態宣言を発令し、観光客の受け入れをストップしたそう。

大使は「デービッド W・パヌエロ大統領は、『とにかく国民の健康と安全を第一に考えた上で、経済はその次』」と大統領の決意を紹介しつつ、「(新型コロナ騒動が)収まったら、ぜひたくさんの方々にミクロネシアに来ていただきたい」と話していました。

◆トルコ共和国

ヨーロッパとアジアを繋ぐところに位置するトルコ共和国は、4月10日時点での感染者数は4万2,282人で、死者は908人という状況です。

ハサン・ムラット・メルジャン駐日特命全権大使によると、現在トルコ共和国では「毎日2万件のPCR検査を実施している」と言います。加えて、「トルコでは全ての商店と学校が閉鎖しているほか、20歳以下と65歳以上は外出禁止です。マスクは外出時に必須で、トルコ政府が無料で配布しています」と現状を伝えます。

同国では、希望する国民(外出禁止令の対象ではない年齢)に週5枚のマスクが政府から郵送されているそうで「感染ピーク時期はもうすぐだろうし、感染者数が減ることを期待している」と語っていました。

◆スリランカ民主社会主義共和国

インド洋に位置する南アジアの島国、スリランカ民主社会主義共和国。チャンダナ・ウィーラセーナ臨時代理大使に話を聞いてみると、「緊急事態宣言を受けて、全ての広報活動を中止し、外出は控えてメールやSkype(スカイプ)で仕事をしています」と近況を報告。

同国での現状は、感染者数が190人で、死者は7人(※4月10日時点)。入国についても厳格に制限しており、入国者は強制隔離するなど、ゴタバヤ・ラージャパクサ大統領を中心に一丸となって対策をしています。

◆アフガニスタン・イスラム共和国

シルクロードを結ぶ中央アジアの国、アフガニスタン・イスラム共和国。同国では感染者数が521人で、死者は15人(※4月10日時点)。バシール・モハバット駐日特命全権大使は「正直言うとこれからが大変ではないか」と案じます。

政府は厳しい対応をしているそうで「特に首都カブールは600万人くらいの人口なんですけど、3週間にわたりほとんどの機能を封鎖している」と言います。感染者が増えた背景として「イランからの帰国者が多くて、イランとの国境付近から国内に(感染が)広がった」と説明。「それなりの病院や(医療)機械が国内にない。呼吸困難に陥ると人工呼吸器が必要になるが、300台くらいしかないらしい」と感染拡大を危惧しつつ、「お互いに支え合い、助け合って、この問題を乗り越えましょう! 絶対にできると思う。間違いない」と力強い言葉で締めくくりました。

◆レソト王国

標高が高いことから"天空の王国”と呼ばれるアフリカ南部のレソト王国。大使館業務の近況について「新型コロナウイルスの感染者が増えており、スタッフへの感染を防ぐために、出勤は火曜と木曜にし、他の曜日は在宅勤務にしています」と語るのは、パレサ・モセツェ駐日特命全権大使。

アフリカながら、スノーリゾートが有名な同国の現状を尋ねると「どのくらい今の状況が続くかわかりませんが、感染者はいません(※4月10日時点)」と話します。

それを聞いて驚いた番組スタッフが、どのような対策をしたのか質問すると、大使は「南アフリカ政府が国を閉鎖したことを受けて、(隣接国であるレソト王国も)3週間の封鎖をした。外出許可の出ている人以外は家にいます」と回答。

そして、現地の写真を交えて「生活用品のお店は開いていますが、感染を防ぐため"ソーシャルディスタンス(社会的距離)”を保つべきなので、レソトの人々も買い占めに走っています。彼らは突然、商品がなくなることを恐れている。だからその写真のように人が離れて列を作っているんです」と話していました。

◆モルドバ共和国

東ヨーロッパに位置するモルドバ共和国は、世界有数のワイン生産国で、その歴史はおよそ5,000年を誇ります。同国の状況は、4月10日時点で感染者数が1,289人で死者は29人。

ヴァシレ・ブマコフ駐日特命全権大使は、そんな現状について「モルドバは欧州に位置していますが、欧州は深刻な状況です。モルドバは医療従事者を外国に頼っているのですが、国境が閉鎖しているので影響は甚大です」と報告。

そして、影響は農家にも及んでいるそうで「ワインの輸出ができないのは大きな問題です。日本の外務省やJICA(国際協力機構)に農業部門のサポートを行っていただき、農家にとって大きな支援となっています。日本人がモルドバの医療機関のために経済的支援をしたいという声があり、驚きました。この寄付は非常にありがたく、励みになります」と感謝を口にしました。

また、大型客船のダイヤモンド・プリンセス号に乗船していたモルドバ人3名は、感染することなく帰国できたそうで「我々は何が起こっているのか、情報をモルドバに伝えることができました。日本政府の対応は素晴らしく大変感謝しています」との言葉も。

電話インタビューを終え、番組スタッフは「印象的だったのは、各国の大使のみなさんが笑顔でこのことを話していたこと。綺麗事で終わるような生易しい状況でないのはよくわかっているのですが、どんな状況にあっても大使は毅然としていて、"この状況に立ち向かっていくんだ”という強い勇気と笑顔がとても印象的な取材だった」と感想を語っていました。

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<番組概要>
番組名:明日どこ!? DX
放送日時:毎週月曜 16:30〜17:00 「エムキャス」でも同時配信
※再放送 翌週火・木・土曜 23:00〜23:30 <TOKYO MX2>
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/asudoko/
番組Twitter:@asudoko_dx

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