パラ選手がお悩み相談!? 日本ブラインドサッカー協会の試みとは

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。5月6日(水・振休)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、フリーアナウンサーの丸山裕理さんが日本ブラインドサッカー協会の“業界の枠を超えた支援”を紹介しました。



◆コロナ禍による障害者の切実な悩みとは?

パラリンピックの競技でもあるブラインドサッカーの競技団体、日本ブラインドサッカー協会は、新型コロナウイルスの感染拡大に戸惑う視覚障害者を対象に、無料の「おたすけ電話相談口」を設置。競技団体が広く生活全般の相談を受け付けるのは異例の試みです。

新型コロナウイルスの感染防止を軸とした新たな生活様式が求められるなか、400人の障害者を対象にした調査でわかった"コロナ禍による障害者の悩みごと”は大きく2つ。

1つは「情報格差」です。例えば、聴覚障害者は普段、相手の口の動きを読んで会話をしていますが、今はマスクにより口元が見えません。また、視覚障害者はテレビ会議のやりとりの際、文字の音声読み上げに対応していないことなどに困っているそうです。

もう1つは「感染予防の方法」。それこそ視覚障害者は手で物を触って認識しているだけに感染が心配という声が。さらに、車いすユーザーからは車いすだと届かない場所に消毒液が置かれていることがある、といった声があるとか。

MCの堀潤はこれらの情報は初耳だったようで、「確かに……」と頷くと、「障害者の方々は、私たちの表に出てこないところでいろいろな生活の不安を抱えているんです」と丸山さん。

◆メリット大、異業種の参入に期待

そんななか始まった新たな取り組みの1つが、本ブラインドサッカー協会の活動です。協会のスタッフだけでなく選手も含め、有志で「視覚障害者ならどなたでも! おたすけ電話相談窓口」を開設し、当初5月6日までの予定でしたが期間が延長されました。

そこでは視覚障害者やその家族を対象に、スポーツに限らず生活全般の悩み相談を受け付けており、「こうしたスポーツの競技団体が生活全般の電話相談をするのは、私が知る限りパラスポーツでは初」と丸山さんは言います。

また、この取り組みは視覚障害者と日本ブラインドサッカー協会、双方にメリットがあるそうで、まずは視覚障害の当事者である選手が質問に答えることもあるだけに「的確なアドバイスができること」。一方、協会にとっても「視覚障害の方々の情報の集積地になる」と丸山さん。それこそ次の緊急時に的確な対応ができるよう、その礎になるなど職員の方々も学ぶことが多いそうです。

そんな日本ブラインドサッカー協会の例から、丸山さんは「今後は業界の枠を超えた取り組みが生まれてくるんじゃないか」と期待します。さらには「業界間の情報連携」のメリットも示唆。実際、日本ブラインドサッカー協会も製薬会社と連携を組み、視覚に関する情報提供をしているそうです。

最後にこうした異業種の参入に関して「賛否両論あると思うんですが……」と前置きしつつ、「コロナ禍というこの状況は疫学、経済学だけでもないし、スポーツの方たちも枠を超えて生活支援をする、今はそういうところまできているんじゃないか」と述べていました。

丸山さんの話を聞き、国際ジャーナリストの高橋浩祐さんは「日本ブラインドサッカー協会は素晴らしいですね……」と胸を打たれた様子。「僕は反省した。もう少し世のため、記者として、こういう時期だからこそ自分の専門以外のこともやらないとダメだね」と目から鱗が落ちたようでした。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross

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