戦後75年…中国・北朝鮮の脅威で日本の防衛は岐路に

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。8月3日(月)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、国際ジャーナリストの高橋浩祐さんが“今後の日本の防衛”について述べました。



◆中国&北朝鮮の脅威……日本の防衛が岐路に

自民党は国防部会・安全保障調査会の合同会議を開き、新たなミサイル防衛に関する政府への提言案を了承。相手領域内でも弾道ミサイル等を阻止する能力の保有を含め、抑止力を向上させるための新たな取り組みが必要としています。

今年で戦後75年、高橋さんは「日本の防衛は岐路に立っている」と言います。というのも中国や北朝鮮の脅威は高まり、アメリカは衰退。そんななかで自民党の防衛委員会は会合を重ね提言をまとめたわけですが、自民党の防衛大臣経験者の間でも日本を取り巻く「脅威認識」と「日米の"盾と矛”の見直し」の2点で見解の相違があったことを挙げます。

まず脅威認識の面で北朝鮮については、今年の「防衛白書」で「日本を核攻撃できる」としています。一方でハト派の防衛大臣経験者は北朝鮮が日本を攻撃した場合、日米韓の反撃で国がなくなる可能性もあるだけに脅威ではないと見ている人もいて、認識に相違が。ただ、高橋さんは「核ミサイルで攻撃できる能力があれば、恫喝外交にも使われ、日本や韓国が追い込まれていくから、やはり脅威だと思う」と主張。

◆中国への警戒心が希薄な日本

次に中国、同じく今年の防衛白書では脅威をすごくアピールしていますが、「特に野党や公明党の人は中国に対する警戒心が甘い」と高橋さん。先日会ったというインド大使館の公使も「日本やインドは中国に対して目を開けていない。もっと注視するべき」とし、アジアで最も中国を警戒しているのはベトナムだと話していたとか。

また、高橋さんと面識のある中国国営メディアの東京支局長は「中国の多くの人は尖閣(諸島)だけでなく、沖縄も中国のものだと思っている」と言っていたそうで、高橋さんは「尖閣を取りにいくと日本が騒ぐ。そうすると両国のナショナリズムが高まり、それを利用し中国共産党の求心力を図ったりしている」と高橋さんは指摘。さらに、「尖閣を取りにいくスタンスが中国は必ずある」と断言します。

MCの堀潤からは、東南アジアやアフリカ各国など中国と結びついている多くの国々は今後、日本をはじめとする自由主義国家の脅威となるのか、そういった国々と日本はどう付き合っていくべきなのか懸念すると、高橋さんは「日本は、東南アジアの国々と仲良くして、(ベトナムなどと)一緒に中国に海洋進出を意見したほうがいいと思う」と返答。

なお、日本の「敵基地攻撃能力」の保有についても自民党内では意見が分かれており、中国・北朝鮮を危険視し自主防衛を高めたほうがいいと考える人は賛成。戦後体制のまま現状維持でいいという人は反対と、これも脅威認識の見方で変わると高橋さん。

「Forbes JAPAN」Web編集長の谷本有香さんは、「日本は第三国からの救援が必ずあることを前提に整備されている国」と言います。そして、このコロナ禍ではアメリカ海軍の間で感染拡大したことに乗じて、中国は強行的な態度を示しましたが、「秋冬に第二波、第三波がきてアメリカ軍の作戦能力が低下した場合に(中国が)何をしてくるか考えたとき、私たちが今後取り得る行動は今のままでいいのか考えなくてはいけない」と警鐘を鳴らします。さらには、今後の日本の利益は何なのかを議論した上で、「それを守り抜くための整備、軍政を整える時期にある」と話していました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross

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