“データは第2の石油”これからの個人情報管理はどうなる?

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。8月5日(水)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、IT起業家の関口舞さんが“個人情報管理”について述べました。



◆Twitter がハッキング被害に

アメリカで7月15日、フォロワー数の多い著名人のTwitterアカウントに対し、大規模なハッキングが発生。被害を受けた著名人のなかには、前米大統領のバラク・オバマ氏や、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏らの名もありました。

少し遡ると2019年8月には、運営サイドであるTwitter社CEOのジャック・ドーシー氏もTwitterアカウントの乗っ取り被害に遭っています。そんな現状に、「こういった(著名な)方々は、我々一般人よりもセキュリティに気を付けているはずなのに、それでもやられちゃうくらいハッキングが巧妙になっている」と関口さん。

近年のハッキング技術はというと、例えばアメリカ・ラスベガスで開催されたハッキング大会では、ミシガン大学の学生が実際に選挙で使われた電子投票システムへの侵入に成功。投票用紙の画像を遠隔加工することで、民主党への票を共和党に改ざんすることを実演して見せました。

こうした事例からも、「人一倍セキュリティに気を付けているはずのところでさえ、(ハッキングを)やられてしまうので、私たちはいつでもハッキングされるし、太刀打ちできないレベルまできているんじゃないかと感じている」と危機感を募らせます。

◆これからの個人情報管理はどうなる?

悪意のある第三者によるハッキングだけでなく、提供されているアプリやサービスのなかには、ユーザーの意思にそぐわない形で"なんらかの情報を抜き取られているのではないか”という可能性もあるだけに、「これからの個人情報管理はどうなっていくべきなのか」と関口さん。

IT先進国のエストニアでは、個人情報管理の「"見える化”が進んでいる」と言います。同国民はマイページのようなものを所有しており、そこに自分の個人情報がまとめられているとか。そして、例えば政府機関や警察が何らかの必要性があって個人情報を閲覧した際には「必ず閲覧履歴が残るようになっていて、なぜそれを見たのか、理由を問い合わせることができ、それに対する回答も義務付けられている」とも。

そんな先進性に、関口さんは「本来であれば、それくらい個人情報の取り扱いの"透明性”は大切なものだと、改めて感じる」と率直な感想を述べると、国際ジャーナリストの小西克哉さんも「エストニアの例は、すごく勉強になる」と感心しきり。さらには、「やろうと思えば、今の技術でもある程度のことはできるということ。一方で、Twitterとか、いわゆるGAFAなどの会社はお金を儲けるノウハウはあるんだけど、それに見合うセキュリティをあまりやってこなかったツケがきているのでは」との指摘も。

情報化社会とも言える現代、「"データは第2の石油”と言われていて、そのくらい価値の高いものになってきている」と関口さんは強調します。

名前や住所といったいわゆる個人情報だけでなく、Webページの閲覧履歴や検索エンジンなどでのテキスト入力履歴など、個人情報データは膨大です。それらを「ほとんど無償で企業に提供していて、それを第三者にハッキングされるかもしれないし、提供先の企業自体が信頼できないかもしれないという状況に置かれている。今すぐの解決策がないだけに、少なくとも警戒心を持つことが必要」と警鐘を鳴らしていました。

番組では、視聴者に「ネットでの個人情報登録をどれくらい気にしていますか?」というテーマで生投票を実施。結果は以下の通りです。

◆ネットでの個人情報登録をどれくらい気にしていますか?
大手サービスのみ登録……1,544票
特に気にしていない……486票
登録しない……570票

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross

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