デジタル庁新設、デジタル化はコスト削減、効率化に繋がる?

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。11月16日(月)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、「SmartNews」コミュニケーションディレクターの松浦シゲキさんがデジタル化におけるコストの効率化とセキュリティ意識について述べました。



◆デジタル化のメリットはコスト削減

政府は行政サービスのデジタル化を一元的に担うデジタル庁を2021年9月に創設する方針を固めました。縦割りの弊害が指摘される政府の情報システムに関し、デジタル庁に各府省に是正勧告を行う強い権限を持たせ、自治体システムの標準化に向けた作業にも関与する方針です。

デジタル化のメリットについて松浦さんは、「端的に言うとコストがなくなる」と説明。ハンコを例に挙げると、印刷時間や紙などの印刷コストや押印のための移動などに伴う時間固定コストや稼働コスト。さらには保管や検索などさまざまなコストが必要となりますが、デジタル化されれば「なくなるものも小さくなるものもあり、デジタル化することで効率化を図っていきましょうという話」と補足します。

しかし、これはあくまでも限られた空間、例えば特定の社内や省庁だけの話。というのもデジタル化しても仕組みの問題は大きく、「コミュニケーションツールが違うと変換コストがかかる」と危惧。それだけに各府省は「デジタル庁に任せておけば、こうした変換コストなども下げられる、それが標準化」と松浦さん。とはいえ、現状は企業・省庁間でさまざまな違いがあり、互換性があればまだいいものの、そうではない事例も多いと言います

◆デジタル化しても最終判断の肝となるのは人間

また、デジタル化とともに俎上にのるのが「セキュリティ」。今や外部と付き合う場合は必ず問われ、「コミュニケーションにセキュリティというコストが入ってくる」と松浦さんは指摘。しかも、それは厳格にすればするほどコストが増してしまいます。

デジタル化とセキュリティの問題に関しては、例えば選挙もいまだデジタル化しておらず、本人認証はあくまで紙だけ。しかし、「だからといってセキュリティ意識を低くしようと言っているのではない」と松浦さん。むしろ、現時点では低いと問題視しつつ、「セキュリティとリスクの見積もりをバランスよく考えていかないといけない。具体的にどんな問題が生じているのか、リスク算出できていますか?」と問いかけます。

そして、リスクを算出した上でコストと見合っているか判断するわけですが、「上の人が曖昧なリスク判断をすることが、デジタル化をするときには一番つらい」と松浦さんは嘆き、総じて「どんどんデジタル化をすることはできるが、結局判断するのは人。その部分のリスク判断が肝になってくる」と主張。

さらに、セキュリティ意識でいえば、「例えば家の鍵は仕組みがわかっているから判断ができるけど、ネットのデジタルの鍵となるとわからないからできない」と身近な例を挙げ、「今はわからなくても調べてみるところから始めると、恐怖がなくなると思う」とアドバイスを送っていました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross

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