進まない選択的夫婦別姓議論、選択制なのになぜ実現しない?

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。11月27日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、起業家で実業家の椎木里佳さんが“選択的夫婦別姓”について述べました。



◆20〜30代の女性の約8割は選択的夫婦別姓に賛成

早稲田大学の研究室と市民団体が「選択的夫婦別姓制度」についての調査結果を公表。賛成が70.6%で、なかでも20代、30代の女性はいずれも80%を超えています。

選択的夫婦別姓に関しては1990年代から議論され、かれこれ20年以上経過しているものの「なかなか前に進んでいない」と悲嘆する椎木さん。そんななか、今回の調査では20〜30代女性の多くが選択的夫婦別姓に賛成していましたが、反対意見のなかには、「自分は夫婦同姓がいい。他の夫婦も同姓であるべきだ」と考えている人が14%程度。

そのほか、反対の理由には「昔からの伝統を大切にしたい。夫婦同姓が日本のルールだから」という意見も多数あり、これに対し椎木さんは「結婚すると多くは女性の姓が変わるというのは日本の伝統なのか?」と疑問を呈します。

その回答としては、立命館大学の二宮周平教授によると庶民が苗字を名乗ることができたのは1870年から。つまり明治以降で、そこから夫婦同姓が徐々に浸透。そんな背景から、二宮教授も「日本の伝統とは言えないのではないか」との見解を示しているそう。

◆あくまで選択制…全員が別姓にするとは限らない

夫婦同姓にこだわる理由として「子どもの苗字はどうするのか?」という意見も数多くあるそうですが、椎木さんは「他国もそうだけど、15歳以上になると家庭裁判所で苗字を変えることができる。必ずしも決められた苗字でいなければいけないということはない」と言います。そして、「それこそ結婚した際に、夫婦どちらの苗字にするか決めるように子どもの苗字を決めることが今後行われると思う」と期待します。

総じて、これから結婚する立場にある椎木さんは「柔軟性を持つべき」と主張。「事実婚か同姓かというのはすごく極論だし、しかもこれは選択制。みんなが夫婦別姓にするわけではないので、そこはもう少し柔軟に考えていいんじゃないか」と望みます。

MCの堀潤曰く、自民党内では女性議員を中心に夫婦別姓の声はかねてから醸成されていたものの、最後の最後で重鎮の声が重しとなって実現できなかったとか。

今後、選択的夫婦別姓がなし得るのかを問われ、作家の田中康夫さんは、政府が加速させている"脱ハンコ”を引き合いに「(椎木さんの意見に)全面同意。その重鎮たちは、逆に言えば離婚・結婚という戸籍のところでハンコいらないというのは文化と伝統を破ることにならないのか」と意見します。

また、この日キャスターの宮瀬茉祐子の代演をつとめた平川彩佳アナも選択的夫婦別姓に賛同。結婚の際に名前を変えることは大変であり、さらには愛着のある苗字を変えることに一抹の寂しさを感じるそう。

最後に椎木さんは「私は(苗字を)変えたくない」と意思表示し、「相手の姓に変えることが嬉しいという方もいると思うんですけど、嬉しくない人もいるから、選択できるようになってもいいんじゃないか。シンプルな話だと思う」と訴えていました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross

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