相次ぐコロナ解雇と雇い止め…経済再生のために今やるべきこと

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。1月26日(火)放送の「オピニオンCROSS neo」では、矢野経済研究所 社長の水越孝さんが“経済再生”について述べました。



◆経済再生に向け、まずやるべきは支援の明確化

厚生労働省は新型コロナウイルス感染症に関連する解雇や雇い止めが1月15日時点で見込みを含め8万2,050人と発表。緊急事態宣言の再発令により飲食業を中心に休業が相次ぎ、今後解雇や雇い止めが増加する可能性もあります。

2020年に休廃業・解散した企業は過去最多の約5万件。また、自営業の休業が増え、自営業主の休業者は26万人。昨年一度は減ったものの、昨年11月あたりから一転増加に。さらには大企業も体力が低下し始め、外食・小売・旅行関連企業は次々に事業縮小。上場会社の希望退職募集もおよそ100社に上り、その数2万人超。そして、信用保証付融資の保証承諾件数も高い水準にあり、昨年11月だけで前年比167%の約9万件となっています。

では、この状況のなかどうすればいいのか、水越さんは「まずは支援の目的を明確化することが大事」と言います。そして、行うべきは「構造改革や業態転換のための金融支援」で、「業態を変えるのは要するに将来への投資」と明言。投資収益が見込めるだけに、さらなる資本の支援を強調します。

一方、目の前にお金がない企業に向けての「つなぎ融資」、信用保証付融資などの制度金融の拡充も。なぜなら現状、倒産件数が減少しているのはこれが機能しているからと説明。

さらに、「生活そのものを繋ぐための最後のセーフティネットも明確にする必要がある」と水越さん。雇用助成金や失業給付などありますが、フリーランスや事業者向けの失業給付の必要性を説き、総じて「こういったものを体系立てて説明してほしい」と政府に強く要望します。

◆民主主義が崩壊する前に…徹底的に財政出動を!

次に水越さんは私見として、今後の指標の1つに「ワクチン」を置いた場合のシミュレーションを披露。ワクチンはまず医療従事者が接種することになっていますが、その理由は「医療体制を再構築するため」。これが実現した際には「営業自粛、時短営業などは解除していいんじゃないか」と水越さん。

医療従事者に続いて、重症化リスクを減らすために高齢者が対象になっていますが、これが達成した暁には「罰則規定、外出自粛要請もこのタイミングまででいいのではないか」と言います。また、このタイミングで政府が受給期間を延長した住居の確保給付金も解除し、さらには「もう一度、生活支援を目的とした給付」と「GoToの代わりに消費喚起を目的とした給付」を提案。しかも前者は高額所得者を除き、後者は国民全員に。「高額所得者は絶対(お金を)使う、需要が喚起される」と断言します。

ただ、そうなると財政を危惧する人もいますが「今のアメリカを見てもわかる通り、分断の背景には格差があり、格差が固定化したときに民主主義が危機になることを経験したと思う。民主主義が壊れたら元も子もないので、今は徹底的に財政出動をして経済を再建すべき」と主張。

そして最後に「支持率が1%になったとしても、菅さんが総理大臣である限りは最後まで責任を果たしてほしいし、国民のためにきちんとマイルストーンを示して、頑張ってほしい」と現政権にエールを送ります。

政治家のコンサルティングを得意分野とする株式会社InStyle 代表取締役の鈴鹿久美子さんも、未体験のことが続く現状を鑑みつつも「もっとわかりやすく指標を示せないか。国民へのメッセージが伝わってこないのが残念」と嘆いていました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross

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