魅力たっぷりな地中海リゾートの歴史と世界遺産<心ときめく楽園イビザに恋して1>

魅力たっぷりな地中海リゾートの歴史と世界遺産<心ときめく楽園イビザに恋して1>

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◆魅惑の地中海リゾート「イビザ島」

 地中海に浮かぶスペインの「イビザ島」。世界中から多くの音楽好きが集結する「パーティアイランド」という印象が強い。世界的に有名なDJのかけるクラブミュージックに酔いしれ、ナイトライフを謳歌できるのはイビザの最大の魅力だ。

 一方で、イビザには他にも見どころが沢山ある。地中海の陽に照らされて輝く蒼い海でのバカンス、世界遺産に登録された歴史地区の散策、イビザの伝統料理や白い服が象徴的なアドリブファッション……。そう、イビザならではの魅力が島中あちこちに散りばめられているのだ。

 今回は、海外旅行ガイドブック「地球の歩き方」でイビザ島特派員をしている今岡史江氏にイビザ観光を指南してもらった。イビザ初心者やこれから訪れてみたい人にとってはぜひ目を通していただければと思う。

◆イビザの歴史について

 イビザに来て早速パーティや綺麗なビーチへ……。と行きたいところだが、イビザの歴史について前知識を入れておくと、楽しみ方が変わる。

 今岡氏は、「イビザはかつて、スペイン本土へ航海する中継地として使われた。紀元前7世紀にフェニキア人がオリーブや塩、ワインを持ち込み、居住地としてイビザで生活を送るようになり、今のイビザの礎を築いた」とフェニキア人がイビザを語る上で外せない存在だと語った。

 フェニキア人がイビザに居住するようになって以来、カルタゴ人やローマ人、アラブ人など様々な人種が占領しては居住することを行っていったという。1235年にレコンキスタ(国土回復運動)により、スペイン王国が占領し現在に至る。古代ローマやイスラム文化、そしてカトリック文化。実に、多様な宗教や文化がイビザの歴史を刻んできたのだ。

 イビザの街並みは、居住する人種によって変遷を重ねてきたとも言えよう。こういったDNAがイビザの「何でも受け入れる」気質に繋がっているのかもしれない。

◆ヒッピー文化の台頭とクラブカルチャーの隆盛

 1960年代にかけてはヒッピー文化が台頭。ラブ&ピースを求めるヒッピーたちがイビザに集結し、「ヒッピーの聖地」と言われるまでになった。今も毎週ヒッピーマーケットが開催されていて、ヒッピー文化を感じられるだろう。

 1970年代にはクラブカルチャーが芽生え始める。今も老舗のナイトクラブで知られるPacha(パチャ)は1973年、泡パーティで有名なAmnesia(アムネシア)は1974年、世界最大級のクラブとしてギネスブックに載っているPrivilege(プリビリッジ)は1978年にそれぞれ創業されている。

 そして、イギリス人がイビザのクラブカルチャーに目を留め、イビザ島はパーティアイランドとして世界に知れ渡っていった。今では世界レベルのDJがイビザのパーティシーンを盛り上げるために、ハイシーズンの6月から9月にかけて訪れ、夜を彩っている。

 時代や歴史の変遷とともに、様々な文化を受け入れてきたイビザ。それが、唯一無二のイビザカルチャーを生み出し、今や世界中から観光客が集まる地中海リゾートになった所以なのではないだろうか。

◆Museu Puig des Molins (プッチ・デス・モリンス考古学博物館)

 イビザで世界遺産と言えば、後述するDalt Vila(ダルトヴィラ)が有名だが、今岡氏に案内されたプッチ・デス・モリンス考古学博物館に隣接する、フェニキア人やカルタゴ人の古墳群も世界遺産に認定されている。

「あまり知られていないが、旧市街地からもアクセスできるので、イビザの歴史を学ぶために訪れて欲しい」(今岡氏)

 プッチ・デス・モリンス考古学博物館内には、イビザに居住していたフェニキア人、カルタゴ人、ローマ人が当時使っていた土器や飾り物、小品などの出土品が収容されている。

 細かなデザインや模様など目を見張る展示物が並ぶ姿は、文明が息づいていた証拠だろう。

 隣接する古墳群には空洞になっている箇所があり、ヘルメットを被って見学ができる。古墳群には、この一帯だけでおよそ3000個のお墓があると言われている。

 当時の生活様式や雰囲気を感じ取れるスポットに足を運び、イビザの歴史を学ぶのはいかがだろうか。

 次回以降、イビザの市街地やおススメの飲食店、ナイトライフについて紹介する。

◆<短期集中連載・心ときめく楽園イビザに恋して1>

【古田島大介】

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている。

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